出処進退が出来る人、出来ない人の差は、どこに在るか…
小倉千加子氏のコラムを手がかりに、3.11直前の菅直人の心象と辞任観測、震災後のリーダーシップ不信や避難の広がりを論じる短評。
小沢一郎の辞任タイミングと選挙勝利を対比に、菅直人の判断遅延と統治能力を批判。「敵を知り己を知る」視座から出処進退の本質を問う。
2011年3月27日に書かれたブログ記事。東日本大震災直前の菅直人元首相の心情について、小倉千加子のコラムを引用して考察している。危機におけるリーダーの資質を論じ、小沢一郎氏が絶妙なタイミングで辞任した過去の事例と対比し、菅氏の判断の遅れを批判。私利私欲にとらわれず、国の行く末を見据える真のリーダーシップを求めている。また、当時の仙谷由人官房長官についても言及し、その資質を疑問視している。
小倉千加子さんの週刊朝日連載コラムに寄せて…。2011-03-27
(文中敬称略)
管直人の、3月11日前の心象については、私は…週刊朝日連載中コラムでの小倉千加子さんの以下の見かた…と同様に思っていた。
文中強調は私。
菅直人総理は東北関東大震災が起こる直前に、辞任を決めていた可能性がある。
3月に入ってからの総理の表情は何かふっきれたような、清々したようなものに変わっていたからである。
馬淵澄夫を後継とするような動静もあった。
しかし大地震と大津波が来て、福島第一原発で最初の爆発が起こった時、総理の座にはまだ菅直人がいた。
地位に恋々としていたわけではなく、辞任発表のタイミングを計っていただけなのだろうと思う。
福島第一原発が「憂慮すべき事態」に陥っていると菅総理は正直に国民に告げているし、その後、データは公表するとも語っている。
それでも多くの国民が不安に怯えているのは、総理が党内で求心力を失っているだけでなく、国民から見ても信頼できるリーダーではないからである。
既に多くの人々が首都圏から関西や九州に避難を始めている。
…後略。
出処進退が出来る人、出来ない人の差は、どこに在るか…。
2011-03-27
2年前に、予想されていた迫害が終に現実のものと成り…週刊朝日以外の他のマスコミの総てが反民主主義に与しだして、辞任すべしの世論が大きく成っていた時、小沢一郎が、辞任した絶妙のタイミングの事を。
彼は、…如何に迫害、冤罪であっても今は止む無しの無念の中でも、時機は見ていた、見えていた…その結果として、民主党は、時の権力の横暴を跳ね返して、その勢力通りに、衆議院選挙で圧勝して、選挙に依る初めての政権交代という歴史的な結果に導いた事を。
常に、己ではなく、先を見ている、全てを見ている、政治の行く末、国の行く末を、見ている人間。
私利私欲で生きている者に見えるものは、常に、今だけだが…
常に、「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」、の精神の中に居る、人間と、己の欲=今、だけを見ている人間の違いは、天と地ほどの差があるのである。
管直人は、身を引くべきタイミングさへ逸して、国と国民に重大なマイナスを与えてしまった。
そして、今、官邸に於いて、引きこもり状態であると、昨日、今日の日経新聞は伝えている有り様。
彼及び彼の一派に肩入れし、政権として選択した者の罪が一番深い、事を、私は、彼らが反省し、言論界の表舞台から消えるまで糾す。
今や、既に仙谷政権であると…こんな明瞭に、反民主主義に与しながら、法律論を並べたてること、東大出で弁護士である事が唯一の売りで在る様な、田舎人氏…彼の田舎には、己が何者かも知らず、ケチで尊大な人間が多いとは、関西の人間は、皆、感じているところだ。
仙谷の政治資金規正法違反だって、そのケチさ、夜郎自大さを現しているではないか。
自分の息子の為に、政治資金を流用した、あのニュース。
あれが本質だと私は思う。
自ら…「権力闘争は得意だが、統治はした事が無いんだよな」と、その絶頂期に言っていた様な人間に…皆さま方は、米国に屹立する偉大な日本丸のかじ取りを本気で任せられるか。