巨人の雲とマーラー《巨人》──万博2025・大屋根リングの記録:文明のターンテーブル:2025/9/10

巨人の雲とマーラー《巨人》──万博2025・大屋根リングの記録

猛暑で姿を消したかに見えたスズメ。万博2025・大屋根リングでの連日撮影のさなか、小さな木立に集う群れの囀りに出会い、疲労が一瞬で消えた——。そして日没の空に現れた「巨人の雲」は、私の脳裏にマーラー《巨人》を直結させた。この体験は、万博跡地を世界最大級の植物園にという私の提言の正しさを、改めて確信させるものでした。

スズメの“不在”と再会の瞬間

朝日新聞の記事に「猛暑でスズメが絶滅危惧種入り」との報が出た。昨年まで我が家の周囲を騒がせていたスズメの声が、今夏はほとんど聞こえない。しかし、夢洲の小さな木立に群れが集い、夕暮れに囀る姿を目の当たりにし、心の底から癒やされたのです。

万博2025・大屋根リング撮影記

9月8日。酷暑の中での連日撮影。アクエリアスのボトルは半周もしないうちにお湯と化した。
9月10日。日没直前、雲間から太陽が姿を現し、リングを黄金に染め上げた瞬間を捉えることができました。
そして夜景を諦めゲートを出ようとしたその時、大屋根リングの上空に「巨人」の姿をした雲が現れたのです。

巨人の雲=マーラーの《巨人》

最初は「ゴジラが現れた!」と思わず叫ぶほどの衝撃。しかし雲の輪郭は次第に「巨人」そのものへと変わり、私は即座にマーラー《交響曲第1番「巨人」》を連想しました。帰宅後に流したBGMもまさにマーラー《巨人》。今回の記録では、その象徴として第2楽章と第4楽章を心に響かせています。

万博跡地を植物園に

夢洲はもともとゴミの集積場。植物にとっては肥沃な土壌であり、緑の森にするのに最適です。スズメが示した小さな木立の奇跡こそ、その未来の象徴。私はここを世界最高級の植物園とすべきだと提言します。

大阪の都市計画史と梅田北ヤードの教訓

大阪は東京に比べて平野部が狭いが、その分交通利便性は抜群。御堂筋線は3分に1本という世界でも稀な利便性を誇ります。その大阪の中心、梅田北ヤードを巡る混迷の背後には朝日新聞の策略がありました。都市と自然の在り方を見直す今、万博跡地をどう生かすかは歴史的課題です。

BGM

  • マーラー《交響曲第1番「巨人」》 第2楽章(Kräftig bewegt)
  • マーラー《交響曲第1番「巨人」》 第4楽章(Stürmisch bewegt)

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