福島はなぜ「フクシマ」となったのか ― 政権の失策とマスメディアの罪

福島を「フクシマ」にしたのは時の政権であり、マスメディアはその責任を検証せず反原発を煽った。首相の稚拙な対応、孫正義の思惑、中国・韓国による原発人材獲得、国家資本主義としての電力政策の実態を明らかにし、日本のマスメディアの報道不在を鋭く批判する。

2013年の告発:なぜ福島は「フクシマ」になったのか?マスメディアが報じなかった真実と国家資本主義の現実;
2013年時点の筆者の視点から、福島第一原発事故を巡るマスメディアの報道姿勢と当時の政権の対応を厳しく批判。政権の不手際が事故を悪化させ、反原発の風潮を煽る一方で、隣国の韓国や中国は日本の原発技術者をスカウトし、国家として原発や電気料金の安さを維持している「国家資本主義」の現実を指摘。日本のメディアが真実を検証せず、視聴率を優先してきたと論じています。

原発の事。
福島をフクシマにしたのは、時の政権だったのであると私は、言及し続けて来た。
あの時の政権が、あのような政権で無かったならば、福島はフクシマになっていなかったのではないか、という私の指摘を否定できる者がいたら、会いたいものである。
あの水素爆発にまで至った経緯が、あの時の政権のお粗末さゆえでないと誰が言えようか。
今、スポーツ界や教育界で暴力やイジメの問題が露わに成っているが、あのような時に、怒鳴るしか能の無かった政権は、パワハラの最たるものではなかったのか。
 
あの日、3月11日の朝に、彼を首相にした朝日新聞社そのものが、彼の致命的なスキャンダルを大スクープ記事としてフロントページに載せた。
日本人の大半は、彼に一刻も早く首相を辞めて欲しかったのである。
嗚呼、これでやっと彼は辞める。
誰もがそう思っていたはずである。
この人物だけは、とことん首相の座にしがみついていたのであるが、この記事だけは、いわゆる引導を渡された記事だった。
この日開会されていた国会も彼には上の空だったはずである
その時に、あの大地震が襲ったのである。
彼が、虚心坦懐に、この大地震と相対したか?
それはNOである。
おまけに、この時、東京電力の会長も社長も、東京に居なかった。
会長は中国訪問中、社長は関西出張中だった。
当日の夜に、やっと名古屋の自衛隊基地からヘリコプターで帰京の途に着けた東電の社長を、「一民間企業の分際で生意気な、基地に帰還させろ」とやって、名古屋で一泊させたのは、時の防衛大臣だった。
翌朝、一秒、一分も争っている時に、テレビカメラを乗せて、現地に飛んだのが、時の首相だった。
首相が来るのに、ベントをする者はいない。
なんであれ、全ての対処は中断したのである。
この時の事を、私達の国のマスコミは、今に至るも、きちんと検証していない。
東電は国有化されて、死人に口無しだった。
この時に、突然、福島に向かった人物がいた。
反原発、太陽光発電の42円での買い取りを打ちだし、この首相に、「いつまでも首相を続けてくれ」とやった人物である。孫正義という。
日本中の心ある者達は、あの時の、酷い有様を忘れてはいないはずである。
ただただ首相の座にしがみつきたかった人物は、絶対に首相にしてはいけない人物であった、と様々な方面から証言されたような人物だった。
このような人物の最後の断末魔に取り入って、自分の新規分野参入を、思い通りにした実業家が孫正義である。
その時の根拠には、日本製のパネルの価格を書きこんでいたはずであるが、彼が実際に使用するのは、中国製なり、韓国製であることは言うまでもない事だった。
それが現実のものとなって、大幅に原価が下がっているから、買い取り価格は、間もなく見直されるのである。

私は、真実は国家資本主義なのであると書いた。
およそ日本のマスメディアだけであろう。
このような有様から発して、何の疑いもなく反原発を煽っているのだが、
隣国である韓国、中国は、フクシマをみて原発を止めはしなかった。
事は全く、その反対なのである。
韓国政府は、今が大チャンスと考えたのである。
間髪を措かず日本の原発技術者のスカウト活動に入ったのである。
中国も同様である。
原発の技術において、日本の技術が、彼等の技術よりも上で在る事は、世界の常識である。
なのに、孫正義は、韓国には地震がないから韓国の原発は良いだとか、日本の原発は悪いが、韓国の原発は良いなどという、噴飯ものの事を言った。

今、連日の様にテレビで報道される原発に対しての指針。
これほど厳しい指針の元に、韓国や中国、或いはインドは原発を作っているだろうか?
放射能という観点で原発を問題にしている以上、今、日本で為している厳しい基準が、あまねく世界基準でなければ、どうしようもないのではないか。
分けても、隣国である韓国、中国の原発は、どういう基準で作られているのか。
日本のマスメディアが、ジャーナリズムであるのならば、明らかにすべきであろう。
それが全く為されていない。
日本のマスメディアは、冒頭から、私が言及して来た事…福島は、何故フクシマになったのか、ということを徹底的に検証する事もなかったのである。
ただ反原発を煽った我が国のマスメディア。
 
韓国は為替安政策を執り続けて来ただけではなく、電気料金においても、国家として、安い料金に抑え続けて来たのである。
つまり、電気料金に於いても、国家資本主義を為し続けて来ているのである。
そのことを、ただの一行も、日本のマスメディア、特に、テレビの報道番組はとりあげることはない。
それどころか、先夜のNHKwatch9では、女性キャスターが、ドイツが日本の円安に文句をつけている事を紹介した後に、平然と、急激に円安になっていますから、と言っていたのである。
私は、この女性キャスターを責める気は全くないが、それにしてもなんというお粗末さであろうかと、私が唖然とした事は、読者には黙って分かるはずである。
ドキュメンタリー等は良いのだが、NHKのニュースは、まだまだ問題が在ると思うのは私一人ではあるまい。

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