例えば、この書評に書いてあったような事だったとは、全く、記憶にないほどに。
それは、どんな…そもそも、大見出しが、「奇抜な女の本当の姿明らかに」、というのじゃから。
夏目漱石著「草枕」冒頭の一節。「情に棹させば流される」 「兎角に人の世は住みにくい」。
*これは、多くの人が知っておるじゃろう。 確かに。
三十歳の画家が東京を逃れて那古井温泉の志保田家に宿泊する。
*ここからして、もはや全く記憶にない。
そこに那美という「悟りと迷が一軒の家に叱嘩をしながらも同居して居る体」の娘がいる。
*此処に至っては、これはもう、宇宙の話を聴いたほどに、全く記憶にないのじゃった。 あれまぁ。漱石さんもクシャミしそう。
評者は、出久根 達郎 作家 なのじゃが、この方も、私は、どんな人物かは知らない。
でもねぇ、Kisaraさん。
それだけのことでも、Kisaraさんが、言及し続けて来た事は正しい事が証明されているのじゃないかしら。
著者である安住恭子さんも、評者の出久根 達郎さんも、全く知らなかった…つまり皆、無名の人だった、と云う事じゃない。
およそ、テレビになんか出ていない。
だけど、そんな人たちが、KIsaraさんを快笑させるほどの事を成しているのだから。
全くもって、その通り。

2012/6/16、京都府立植物園にて。