今、共産党と朝日新聞が女系天皇を推奨する。日本民族を汚すにはそれが一番と考える。無知と悪意が朝日に匂い立たないか。
2024年05月24日
本稿(初出:2019年7月11日、再掲:2024年5月24日)は、高山正之氏の週刊新潮連載コラム「朝日に匂う」を引用しつつ、「Y染色体」に基づく日本民族の連続性と男系皇統の意味を論じ、共産党や朝日新聞などが推奨する女系天皇論を強く批判する一篇である。
生物学的な性決定の仕組みとして、受精後6週間にY染色体上の性決定因子がテストステロンを大量分泌させ、「人間は本来みな女として始まり、途中で男になる」という視点から、男性の短命と「ピンピンコロリ」を自然の摂理と捉え、日本の男の生き様を桜にたとえた和歌(本居宣長・西行)を引きながら「Y染色体の哀しさ」を描き出す。
同時に、東大大学院チームによるY染色体配列解析から、現代日本人と縄文人のY染色体が連続しており、三内丸山遺跡に遡る1万年以上のあいだ日本人は日本人として連続してきたこと、支那人・朝鮮人との間に共通性がほとんど見られないことを「大発見」と評価し、司馬遼太郎の「朝鮮人と同祖」説や江上波夫の「騎馬民族征服王朝説」を「嘘っぱち」と退ける。
民族の同一性を女性のミトコンドリアDNAから検証してきた従来の議論は「子供だまし」であり、決め手はY染色体であるとする長浜浩明『日本の誕生』の議論を引きながら、日本人は早くからY染色体の宿命と桜への感性を結び付けるとともに、皇統をY染色体でつなぐ「男系」継承を民族の純血を守る仕組みとして維持してきたと説く。
そのうえで、現在、共産党と朝日新聞が女系天皇を推奨していることを取り上げ、「日本民族を汚すにはそれが一番と考える」と批判し、「無知と悪意が朝日に匂い立たないか」と締めくくり、男系継承とY染色体に基づく日本民族の連続性を守るべきだという強い問題意識を示している。
今、共産党と朝日新聞が女系天皇を推奨する。日本民族を汚すにはそれが一番と考える。無知と悪意が朝日に匂い立たないか。
2024年05月24日
民族の同一性については従来「女性のミトコンドリアを元に検証したが、それは子供だまし。Y染色体が決め手」と長浜浩明『日本の誕生』も書いている
2019年07月11日
私が高山正之と櫻井よしこさんの連載コラムを読むために毎週、週刊新潮を購読している事は既述のとおり。
高山正之は今週号でも彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを遺憾なく証明している。
読まれた人たちは皆、彼は凄いと思ったはずである。
櫻井よしこさんもまた、国民栄誉賞に値する人である事…故・渡部昇一氏と共に、朝日新聞が日本を支配していた時代から、今まで、正に、孤軍奮闘して、この新聞の異常さ、その反日思想による捏造報道の数々を正し、中国や朝鮮半島の反日プロパガンダに与し続けて来た実態を批判し続けて来たのである。
先ずは、高山正之の見事な論文を日本国民全員と世界中の人たちに届ける。
朝日に匂う
高山正之
それがたとえ悪妻であっても先立たれると夫はなぜか生気を失い、妻のあとを追うように亡くなる。
しかし逆に亭主が死んでも大方の妻はむしろ生気に満ちて、夫のあとを追うようなことは絶対しない。
日本人の平均寿命は男が80歳、女は87歳。煩わしい亭主が逝ったあと7年間も妻は心安らかに過ごしていることを示している。
なぜ男が早死にするのか。
それは男であること、すなわちY染色体をもつが故にそう決まっている。
悲しいが、それが定めなのだ。
以下は竹内久美子、メアリー・バトンとのインタビューで教わった話だが、人は受精卵の時点ではみんな「女」だった。
その証拠が男の胸にある乳首だ。
乳も出ないし性感帯でもない。
何の役にも立たない代物だが、これが男になる前には女だったことの証なのだ。
ではいつ男が男になるのか。
受精して細胞分裂が始まって6週間、Y染色体にある性決定因子によって精嚢が機能し始め、男のホルモン、テストステロンを大量に噴出する。
それがシャワーのように脳から体の隅々に至るまでテストステロン漬けにして「お前は男だ」と言い聞かせる。
男性器もそれで発達する。
ただ先天性の同性愛者の男性器は正常な男性より一回り大きくなる。
なぜ神さまがそんな無駄をしたのかはまだ分かっていない。
心身ともに男として生まれた者は常に脳からお前は男だ、もっと男らしく振舞えと叱咤され、女にはない髭や体毛が生え、筋肉ももりもりしていく。
マッカーサーは最初の妻に「昼間は将軍でも夜は二等兵じゃないの」と嘲られたが、男はそうやって夜昼なく頑張りを求められる。
実はその頑張りを支えるのもY染色体で、細胞のがん化を防ぎ、動脈硬化を防ぎ、脳に付くアミロイドプラークも除去してくれる。
おかげで男は病気もせず頑張り続けて美しい妻も娶れ、子も生せる。
しかし生殖適齢期を過ぎるとY染色体は徐々にその機能を低下させていく。
ために動脈の硬化が始まる。
脳にプラークが溜まってボケが始まり、がん細胞ものさばり出す。
頑張り続けた疲労も溜まってくる。
ピンピンコロリとは、元気にやってきて家庭の粗大ごみになる前にころりと逝く理想の生き方を言う。
Y染色体の衰えはまさにそれを実現するための自然の摂理に思える。
男として頑張り続け、ベストを尽くし、しかし役目が終わればさっと散らされる儚い生き様を日本の男は桜の花に譬えた。
十分生きて還暦を迎えた本居宣長は「敷島の大和心をひと問はば朝日に匂ふ山桜花」と詠んだ。
西行も「願はくは花のもとにて春死なんその如月の望月のころ」と詠った。
男の哀しさがよく出ている。
そんなY染色体だが、実はその遺伝子の塩基配列が民族によって異なることが分かってきた。
東大理学部の大学院生らが先日発表したY染色体の配列図によると現在の日本人と縄文人は同じ。
つまり三内丸山遺跡の昔から1万有余年の間、日本人はずっと日本人のままだった。
この縄文人因子を支那人や朝鮮人のそれと比べると共通するところがほとんどなかった。
大発見だろう。
司馬遼太郎は「朝鮮人と同祖」と言った。
江上波夫も「騎馬民族が渡来して大和朝廷を作った」と言ったが、それが全くの嘘っぱちだったわけだ。
日本史では弥生文化は渡来人によると教えるがそんな渡来人はいなかった。
民族の同一性については従来「女性のミトコンドリアを元に検証したが、それは子供だまし。Y染色体が決め手」と長浜浩明『日本の誕生』も書いている。
それにしても日本人は凄い。
早々にY染色体の哀しさを知り、それゆえに桜を愛でるだけでなく、民族の純血を守る手段として皇統をY染色体でつなぐ男系としてきた。
今、共産党と朝日新聞が女系天皇を推奨する。
日本民族を汚すにはそれが一番と考える。
無知と悪意が朝日に匂い立たないか。

2024/5/22 in Kyoto