捏造された漢民族の起源と中国の暴虐史――日本が見誤り続けた「中国」という幻想を破壊する決定的証言

本章は、漢民族の起源が史記によって捏造された可能性、そして中国が歴史的に持ち続けてきた「暴力・虚偽・収奪」の本質を、事実と証言をもとに徹底的に暴き出す。
司馬遷による創作史観、日清戦争・済南事件の凄惨な虐殺、日本軍捕虜交換の人道的対応との対比、さらには731部隊「写真」捏造による戦後プロパガンダの実態までを検証。
中国は外交を「恫喝」と捉え、虚偽を国家戦略として用いてきた現実が明確にされる。
日本が長年囚われてきた対中贖罪論と事なかれ外交の危険性を告発し、今後の日本外交は「幻想」ではなく「冷徹な現実認識」に立脚すべきであると強く訴える。


以下は前章の続きである。

霞のなかから現われた漢族
高山 
日本人は中国に幻想を抱き続けてきた。
司馬遷の『史記』も日本では高く評価されているけど、半分以上が創作でしょう。
司馬遷は中国の歴史2000年前を振り返っても、漢民族は奴隷に過ぎないことがわかった。
それでは具合が悪いとまず「夏」という空想の漢民族国家をつくり、そこから書き出している。

樋泉 
その捏造された歴史をもとに日本の学者は中国研究をしている。
恐ろしい限りです。
一方で米国人研究者の中には「漢民族はどこから生まれたのかわからない」と提唱している人もいます。
漢族は「中国西北部の黄土高原で、先史時代の霞のなかから現われる」(ロイド・E・イーストマン『中国の社会』平凡社、1994年)としている。
これが一番正しい。

高山 
中原から生まれたと言われているけど。
樋泉 
「我々のふるさとだ」と言っていますが、何の実証もありません。
高山 
元駐ウクライナ大使の馬測睦夫さんは、芥川龍之介の『神神の微笑』を引用し、日本人には「造り変える力」があるという。
キリシタンでも何でもすべて日本化する力が、日本にはあるというわけだ。
一方で、中国人は正反対のようだ。
ウソをつき放題、あらゆる富を貪る……そういった中国人根性があるような気がする。
先に言ったように、それこそ「奴隷根性」だ。
満洲人やウイグル人などさまざまな民族が中国に入ってきたけど、誰もその中国人根性に馴染もうとしない。
その根性に馴染む人々だけが漢民族として残った。
それが実態じゃないか。

樋泉 
だから、世界各国が中国に翻弄されてしまうのです。
たとえば鄧小平の「韜光養晦」(能力や才能を隠して時が来るまで雌伏すること)戦略もそうです。
米国を含め西側諸国はすっかり騙されました。
しかし、これからの日本外交に必要な戦略は「韜光養晦」ではないでしょうか。
中国、韓国・北朝鮮、そして米国に対してそういった戦略を実施する。

高山 
しかし、先の垂を含め、外交官のレベルが低すぎる。
中国志望の連中は、まず中国語から入る。
それによって半分以上が、中国のやり方に染まってしまう。

樋泉 
日本は中国人のことを百数十年間慕ってきて、それでもなお誤解し続けています。
高山 
日清戦争でもさんざん中国人にひどい目にあいながら、終わると忘れてしまう。
日本軍は捕虜交換で負傷した捕虜780人を健康にして返している。
ところが、清軍にとえられた日本人は手足を斬られ、目玉はえぐられ、ずたずたに引き裂かれ、軒先にさらされる。
そんな相手だったわけだ。 
樋泉 
ありのままの中国人の姿を日本人はもう一度とらえ直す必要があります。 
高山 
1928年、蒋介石軍が山東省済南の邦人居留者を襲い、略奪の挙げ句、16人を惨殺した事件で24歳女性は犯されたうえ上半身の 生皮を剥ぎとられ、乳房を切り落とされ、陰部には棒を突っ込まれて殺された。
日本側はそれがあまりに残酷な殺し方だったから新聞掲載を禁じた。
そしたら中国は戦後、その極秘扱いをいいことに日本軍の「731部隊」が中国人女性を生きたまま解剖した写真として教科書に載せて、残虐日本を煽る材料にした。
一片のモラルもない民族性だ。
しかし日本では根拠のない対中贖罪論が蔓延し、「何ごとも穏便に」の外交方針もあって、そうした悪質なデマを批判してこなかった。
言いなりになってウソを罷り通らせてきたが、それを指摘すればどうなるか。
高市首相が中国の台湾武力侵攻の可能性を示唆しただけで、中国の薛剣駐大阪総領事が「(首相の)汚い首を斬ってやる」「(中国はいつでも日本を軍事懲罰できる)国連の旧敵国条項を完全忘却した」と罵詈で返してきたのがいい例だ。
外交とは脅しだと中国人は思っている。 
樋泉さんが言うように、そんな中国人には「韜光養晦」戦略で行くのもいいだろう。
高市さんはもしかしたらもっと強かな外交で中国の鼻を明かしてくれるような気もする。
期待したい。

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