世界に類のない発想が国民の中に根づいてしまった。
今日の日本も同様に、戦後60年以上経った現在でも、観念的平和論が根強く残り、世界に類のない発想が国民の中に根づいてしまった。
それは、急激な経済成長を背景に着々と軍拡を続ける中国の脅威に対し、「中国には配慮しよう」「戦略や軍事を語れば、戦前のような軍国主義になる」「何か起こってもアメリカが守ってくれるはず」といった議論が平気で行われることからみても明らかである。
もっとひどいのは、「日米同盟がなくなっても、国際世論が許さないから中国が日本を占領することはない」といった類の考えである。
だが、中国は力の真空地帯に必ず踏み込んでくる。そして、一瞬にして東京に五星紅旗が立つことになろう。これは中国だけでなく、北朝鮮あるいはロシアでさえ可能なら必ずそうした行動を取るだろう。
なぜならば、「軍事が国際秩序の根本的なロジック」だということが世界の常識だからである。
こうした国際社会の原理と現実を日本人は今こそ直視すべき時が来ているのである。
…後略。以下続く。