台湾総統に馬氏再選…日経新聞1月15日5面より
「友日派」を自称
1期目、対中関係で成果 馬英九氏
…前略。
「戦略を綿密に練り上げて実行する能力は高いが、突発的な事態に弱い」との評もある。
牛肉麺など台湾の庶民料理が好物だという。銀行の法務担当者だった妻との間に娘が2人。娘はともに米国在住。61歳。
(台北=新居耕治)
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中国の世論に影響与える
若林正丈・早大教授(台湾近現代史)
…前略。
想定していたよりも、得票差が開いた。民進党の地盤である南部にも、馬英九政権が進めた対中経済関係の活性化の恩恵が及んでいるということだ。
一般庶民も含め、対中関係の悪化による景気後退を恐れ、政権交代を望まなかったのだろう。中国が今回、馬総統支援の姿勢を明確にしたため、今後の中台関係では中国側の立場が強まるだろう。
中台は経済分野で関係強化を進めてきたが、米国からの武器購入などで中国が台湾に譲歩を迫る可能性もある。
選挙運動を視察したが、中国人観光客が興味深げに選挙運動を見る姿があった。こうした積み重ねが中国の世論に影響を与える可能性もある。