人権問題など巡り舌戦…日経新聞1月18日5面より

米駐中大使「状況は一段と悪化」
中国外務省
「国民は発展に満足」

中国の対イラン政策や人権問題を巡り米国のロック駐中国大使と中国外務省が舌戦を繰り広げた。ロック大使は16日、米テレビに出演し「中国はイランを差し迫った脅威とは感じていない」と語り、先のガイトナー財務長官の訪中でイラン包囲網への協力を得られなかったことへの不満をにじませた。

中国の人権問題については「状況は一段と悪化している。中国指導者はアラブの春に似たことが起きるのをひどく恐れている」と述べた。

これに対し中国外務省の劉為民報道局参事官は17曰の記者会見で「発言は正しくない。世論調査によると中国国民の86%は中国の発展に満足している。米国民の満足度が同様に高いとは聞いていない」と切り返した。

さらに「一部の人の主張をもって全体を語るのであれば、反ウォール街デモの主張を米の主流意見とみていいのか」と反論した。イランとの関係については「正常な国家関係だ」と突っぱねた。(中国総局)

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