今週号の週刊朝日の読書欄に、下記の様な書評があったのだが…。

…前略。

劉秀が青春時代を送ったのは、王権を簒奪して新を建国した王莽が、周代を理想として復古主義的な改革を推し進めたため、国が混乱していた時代である。これは自民党の政策を批判するために、実現困難な理想を掲げ、結果的に国政を迷走させた民主党政権を思わせるものがある。

…後略。

『草原の風』」上・中・下 宮城谷昌光……

評者 文芸評論家 末國善己

今週号の週刊朝日の読書欄に、上記の様な書評があったのだが、こういった物言いが、日本の文壇の常識となっているのならば、芥川は、それは全くの間違であると云うだけではなしに、以下の様に、事実をきちんと知らしめるべきであろうと思ったのだった。

明治以来、続いた中央集権国家の弊害を糾すことを党是とし、それに相応しい大将を党の代表として選挙を戦う事に依って、日本史で初めて、選挙に依る政権交代が可能となっていた時、

明治以来、続いた中央集権国家は、「けもの道」、を用いて、この党の代表である小沢一郎を強制捜査し、辞任に追い込んだ。

この時、日本のマスメディアは、この事が、如何に反民主主義的な事であったかを全く顧みず、この暴挙を為した権力側から、記者クラブを通して発表される事々を正しいものとして、こぞって小沢一郎叩きを始めた。

日本のマスメディアの中枢を占めている者たちは、皆、政治的な記者クラブを通して出世し論説委員と称する者に成っているのだから、当然と言えば、当然の結果だった訳である。

そうして為した事は、誰もが史上最低と認めた、管直人なる人物を首相に担ぎあげ、芥川が命名した所の「人殺し内閣」を作り上げた。

世界が激動していた、この3年間を、このような事に依って日本の政治を混迷させただけではなく、更に日本を停滞させた。

そんな、権力の思惑にはまった様な、言わば、傀儡政権が、打ち続く円高に対して経済的な目覚ましい策など打てる訳も無く、

論説委員たちと…全共闘世代として、心情的に共鳴していたのだろうが、「熟議の政治」、等という、噴飯ものの、おためごかしの言葉をキャッチフレーズの様に打ち上げたのだが、

目論見が最初から不純だった…時の権力に与した等という、阿呆達の為した事だから、見事な程に、酷い泡と成って消滅したのである。

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皆さま方が、芥川が書いた〈解答〉を、皆さま方が選んだ為政者に実行させるしかないのだ、と確信しているからです。

どのページを開いても、貴方は、芥川の独創…一人の紛れもないGiftedが、
神に与えられた使命を果たしている結果としての言葉…に出会う。

「文明のターンテーブル」芥川賢治 第一巻

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