福島第一2号機型 爆発防いだ設備原発7基になし…朝日新聞1月21日7面より

東京電力福島第一原発の一事故で、水素ガスを逃がして2号機が爆発しなかった原因と推定される、原子炉建屋の壁にある扉のような設備が、ほかの4社の同型の原発7基にないか、使えない状態であることがわかった。原子力安全・保安院が調査結果を20日、明らかにした。

この設備はブローアウトパネルと呼ぱれ、原子炉建屋内で配管が壊れて蒸気が漏れ、急な圧力上昇が生じた際、天井や壁が壊れるのを防ぐために開く。保安院によると東北電力東通、女川2、3号機、中部電力浜岡3、4号機、日本原電敦賀1号機は原子炉建屋外壁にパネルがない。

中国電力島根1号機はパネルはあったが、ボルトで固定され、開かないようになっていた。ただ、これらの原発も原子炉建屋の隣の建物内に圧力を逃がす設備や、建屋に穴を開ける機器は備えている。

また、原子炉建屋の外壁に設けたパネルは、事故の際に放射性物質を漏れやすくする可能性もあり、設置をどうするかは今後の課題という。

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