天声人語…朝日新聞1月29日1面より

名選手の去り際はそれぞれに味がある。世界のホームラン王は「王貞治としてのバッティングができなくなった」と目を潤ませた。その年も30号には届いたが、ファンの落胆は誰より本人が知っていた。看板技の陰りは、選手生命さえ決する
▼去年の貿易収支が31年ぶりの赤字と聞いて、一時代の終わりを思った。原材料を買い、優れた製品にして稼ぐ。技術と品質で戦う輸出立国こそ日本の命脈なのに、お家芸が思うに任せない
▼前回の赤字は王さん引退の年、第2次石油危機の後だった。エネルギーは鬼門だ。去年は原発事故で火力用の燃料輸入が急増した。輸入原油が通過するホルムズ海峡の緊張で、価格の先高感も強い
▼輸出はより厳しい。震災による生産減は去年限りでも、円高で工場が外に逃一げる。頼みの中国市場は不安定、韓国の猛追で商品競争力とて絶対ではない。海外からの利子や配当で赤字が埋まらなければ、外国に借金するほかない
▼「真っすぐが通用するうちに、次の変化球を覚えておけよ」。西武のエースだった東尾修さんは、後輩の工藤公康投手にそう助言したという(『トップアスリート名語録』桑原晃弥著)。直球とカーブ主体だった工藤さんは球種を増やし、30年近く現役を通した
▼さて、輸出に代わるべき日本の「決め球」である。円高に乗じて外国企業を買うのも一計だが、まずは空洞化を阻み、財政赤字を減らす守備固めを急ぎたい。幸いにも、いや不幸にしてと言うべきか、国に引退はない。
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「31年振りの貿易赤字」は、本当に一時の事か! 2012-01-26( 当ブログ記事より抜粋)
「31年振りの貿易赤字」
大地震と大津波、原発事故等の問題で、輸出が一時的に大幅に減少した。
原発停止で原油等の輸入急増…価格高騰。そういう一時的なもののはずだと芥川は思っていたが、
馬鹿なことばかりをしてきた35年超、20年超の結果としての、「今」、の体たらくが、もたらしたものだとすれば、ちょっと注意が必要なんじゃないか。
米紙は「輸出立国、終わりの始まり」だと書いたらしい。
と、昨夜のニュースを観た後に書いていたのだが、今朝、朝日と日経は、この事を、伝えていた。
これは、後で御紹介するとして。
もう、これまでの35年超、20年超をやっている場合ではないのではないか。
自分の安泰…突き詰めれば東大卒でございます、名士でございます、の方々が為して来た、税金と税金の使途に対する、「不道徳の領域に達していた無責任」が、国家を破綻の淵まで持ち込んでいる、ということではないのか。
下記の書籍に私が書いた〈解答〉を実行する以外に道はないのだと、愈々、皆さま方も気付くべきなのである。もう「不道徳なほどの無責任」は許されないのだ。
俺は東大卒だ等という下らない、何の根拠もない、地平で、ふんぞり返っていたりしている場合ではないのだと知るべしなのだ。愚かな東大病患者の方々は特に。

 

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