今期 上場企業、経常益2割減…日経新聞2月4日1面より
輸出産業に円高・洪水直撃
「稼ぎ手」変化の兆し 内需・資源堅調、最高益も
…前略。
自動車、電機を中心に、今期は円高による利益の目減り額が上場企業全体で1兆円規模に達する可能性がある。タイ洪水の利益への影響額もホンダ、トヨタ自動車でそれぞれ1000億円を超す。欧州危機の影響も見逃せない。
リコーは「欧州の法人顧客が景気悪化で経費を絞っている」(三浦善司副社長)といい、プリンター事業が低迷。今期の最終損益は初の赤字となる。
…中略。
輸出型の製造業が苦戦する半面、内需や資源で稼ぐ非製造業の業績は好調だ。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及を受けてKDDIは経常最高益となりそう。
資源権益で稼ぐ商社も利益を伸ばし、伊藤忠商事や丸紅が最高益を見込んでいる。今期は製造業の経常減益率が36%に達する一方、非製造業は2%増と増益を確保する見通し。