フェイスブック創業者 上場後も支配権…日経新聞2月4日3面より

「種類株」を活用市場は警戒感

…前略。

ネット企業でこうした動きが相次ぐ背景には「金もうけではなく、世の中に大きな影響を与えられるサービスをつくることを優先する」(フェイスブックのサッカーパークCEO)など、短期の収益を重視する株主の声に煩わされたくないとの意向がある。

市場関係者の間ではこの流れを不安視する向きもある。企業統治問題に詳しいオハイオ州立大学のスティーブン・デビドフ教授は米紙への寄稿で「公共性が高い技術企業に対して1人が強い影響力を行使する数少ない事例」と指摘した。

収益が拡大して株価が上昇している局面では投資家も潤うため、種類株も問題視されない。だが成長が鈍化して経営陣への不信感が募れば「株主権」を巡り、経営陣と投資家の対立が表面化する。

上場ラッシュに沸く米ネット業界だが、経営陣と投資家の蜜月は長続きしない可能性もある。
(シリコンバレー=奥平和行、ニューヨーク=川上穣)

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