【広州＝桑原健】中国とドイツが環境やインフう整備を軸に企業間の協力を進めようとしている。中国訪間中のメルケル首相は３日午後、温家宝首相とともに広東省広州市を訪れ、両国の経営者らとの会合に出席。

温首相はドイツからの技術導入も視野に連携する必要性を強調した。両首相は会合前にドイツ系の掘削機工場を訪問。メルケル首相の訪中には自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）、電機大手シーメンス、化学大手ＢＡＳＦなどの企業首脳が同行している。

…中略。

都市インフラ事業でも攻勢が目立つ。両首相が会合前に訪れたトンネル用掘削機の世界最大手、ヘレンクネヒトの工場は広東省東莞市の地下鉄工事向けに装置を納入。シーメンスは送電網や交通網の需要増を見込み、広州市のプロジェクトヘの参加を決めた。こうした分野は日本企業も重視しており、競争が激しくなりそうだ。