大機小機 株価の低迷とインデックス運用…日経新聞2月4日17面より
1989年末に4万円直前だった日経平均株価は、昨年末に8455円まで下落した。歴史的なダブルの頂点が出発点であることを割り引いても、22年を経て8割近い下落は尋常なことではない。
株価低迷の理由として、インデックス運用の存在をあげる声が根強い。機械的に指数連動を目指す運用手法か多用されると、個別銘柄を選ぶ運用手法が後退し魅力ある企業の株価上昇を損なうとの指摘だ。
また、高度成長時代なら一般に企業の収益力が高く株価全般が上昇するのでインデックス運用も否定しないが、低成長時代には下落する株価に連動するインデックス運用は不毛だという声もある。
…中略。
望まれることは、わが国のりーディングカンパー二―といわれる企業が、優れた企業戦略のもと十分な企業業績を達成し、世界のマーケットで存在感を高めることである。
…後略。(陰陽)