中国 新市場、9兆円の購買力…日経新聞2月18日9面より

2年で3倍に 景気下支え期待

インターネット人口が5億人を超えた中国で、ネット経由で買い物などをするネット消費が急拡大している。

1日で650億円

…中略。

独りぼっちを想起させる「1」が並ぶため中国で「独身者の日」と呼ばれ11月11日。昨年(11年)は6つの「1」が並ぶ「世紀の独身者の日」とされ、若者向けセールが展開された。電子商取引の中国最大手、アリババ集団(浙江省)が運営するネット通販サイト「淘宝網」と「天猫(淘宝商城)」はこの1日で52億元(約650億円)の取引額を記録した。

「買い物天国の香港の6日分の小売売上高を超えた」。中国メディアは一斉に報じた。有名ブランドメーカーが出店する天猫では靴や服、美容品、デジタル機器などの2千を超える仮想商店が半額セールを実施。開始1分で342万人の利用者問入店し、8分後に取引額が1億元を超えたという。

…中略。

「こんな時代になるとは誰が予想できた?」。アリババの創業者、馬雲会長ですら、近年のネット消費の盛り上がりに驚きを隠せない。

今や中国政府もネット通販などの「無店舗販売の着実な推進」を15年までの5ヵ年計画で明確に打ち出す。ボストンコンサルティンググループによれば、中国のネット通販市場の規模は10年時点で日本の約2倍。

「15年には2兆元(約25兆円)規模となり、米国を抜いて世界最大のネット通販市場になり得る」。同社はそう予測している。

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