日本株は割安か 配当利回り、長期金利を上回る…日経新聞2月22日29面より
株価の下支えに
1株当たりの配当額を株価で割った日本株の配当利回りは、2012年3月期予想ベースで2・1％程度。08年半ば以降、配当利回りが長期金利を上回る状態が続いている。
リーマン・ショツクによる株安、その後の業績回復に伴う配当の増加、超低金利の長期化などが背景にある。
国際的に見ると米国株の2％強、欧州株の3％台に比べて表面的にはさほど魅力的には映らない。
しかし各国のインフレ率を加味すれば、物価下落が続く日本の配当利回りは「他国に決して見劣りしない水準」（JPモルガン・アセット・マネジメントの鈴木英典氏）。配当利回りは株価の下支えになっている。
…中略。
「今後、日本企業の株主への還元姿勢は強まると考えられ、高配当利回り銘柄などの物色で株価は堅調になるだろう」（大和証券キャピタル・マーケッツの吉野貴晶氏）と予想する声がある。（編集委員北沢千秋）
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