大阪人が、すっかり忘れ去っていた事を、原広司は、私は知っていたのである。
彼らが誰も言えない事、発想できない重要な事に、もう一度、言及する前に。
先夜、観ていたテレビで…NHKだったろう…韓国が、仁川を…只今、大成功中の国際空港だけではなく…これから拡大するアジアの(特に中国のだろう)富裕層が、必ず豪華クルーズに繰り出すと確信して、港を拡張整備中であるとの報道だった。
韓国の目覚(めざ)とさには本当に感心した。
この番組を観た翌日に、先日(18日)の撮影を行ったのである。そういえば、この日、韓国から姉妹で来たと云う娘さんたちがいた。ソウルの有名女子大に在学中とのことだった。
彼女たちも大阪の美しさには息をのみ感嘆していたのである。
今日、大阪港方面を撮影し直すために再訪した私の脳裏に浮かんだ事は、大阪にとっても、日本にとっても重要な事だと思う。
大分前に、阪急インターナショナルホテルへの〈エール〉として書いた文章で明らかにした様に、大阪は、世界一と言っても過言ではない位に…実は、美しい街なのである。
私に匹敵する当代第一級の知性である原広司は(呵々大笑)、その事を知っていた。
痴呆テレビと、お笑いなんぞを観続けて本当の低能に成り下がった大阪人が、すっかり忘れ去っていた事を、原広司は、私は知っていたのである。
原さんは、このツインタワーを作り、空中庭園を創った。
今日の目的である大阪港方面を。2月20日、午前中。
