ほんの少しずつ書いているような塩梅だから…。
残りの2冊を書き上げる日々、及び、もっと簡潔に、迸るように、私が神様から授かった頭脳の迸り以外の何物でもないような、言葉を書き連ねていくべきはずの日々は訪れなかった。
が、言わば滞っている日々に、辛うじて、こうして…一昨年の7月16日、やむにやまれず忽然として登場したネットの世界で書き続けている中で…ほんの少しずつ書いているような塩梅だから、
私は、彼女の展覧会が始まって間髪を措かずに観に行ったにも関らず、
草間彌生に、小倉千賀子さんと全く同じ深さで正法眼蔵している私が、草間彌生の事を書く事はできなかったのだ。

2012/4/1、天龍寺にて。