さて、何か虫の知らせのように、東大寺の二月堂の事を思ったのだった。
さて、何か虫の知らせのように、東大寺の二月堂の事を思ったのだった。
芥川が、「男はつらいよ」全作品を見終えた事は、読者の方はご存じの通り。
先日、NHKテレビで「世界遺産と旅」のような番組を見ていた時だった。
世界遺産である東大寺・二月堂が「男はつらいよ」に登場した、とあるではないか。
「エッ」と思ったのであった。全く記憶にない。あの時のかなぁ、あの子供が熱を出して生きるか死ぬか、母親に会いに行く、和歌山まで会いに行く時に、和歌山だけどその途中に奈良に寄っていったのかなぁ、などと考えていた。
いずれにしても、これは二月堂に行くしかないと、東大寺を検索して場所を確かめた。
二月堂も三月堂も国宝である事を確認しながら、これはいよいよもって行かねばならないと、連日の奈良行きを敢行して、5月5日、二月堂に向かったのだった。
連日だった事もあり、体の事も考えて、JR奈良駅からタクシーで向かう事にした。
これほどの驚きは滅多にあるものではない。
この二月堂というのは、これは実に凄い、何というか、これを寺というなら凄い寺なのである。
とにかく凄い何か、なのだ。実に驚いた。何という凄さだと思った。清水の舞台のような、あの素晴らしい場所から、皆さんは下に降りていくのだが…素晴らしい回廊を通って下に降りていくのだが…その回廊を上から見ている時に、芥川は、ある事に気がついた。
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拙著を日本中の方々が読まれて、皆さま方が、芥川が書いた〈解答〉を、
皆さま方が選んだ為政者に実行させるしかないのだ、と確信しているからです。
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