週刊朝日が100万部は購読されなければ民主主義は完成されない。…動かぬ証拠⑤
特捜部の幹部が「検審でクロだ」
その上で〈解明未了の事項〉として、〈水谷建設のほかサブコンであるY社、M社、ゼネコンであるT社がそれぞれ小沢事務所に陳情を繰り返し、実際受注にこぎつけており、小沢事務所に闇献金を行っていたことが疑われる状況があったが、具体的な資金提供を解明するまでには至らなかった〉と、ご丁寧に捜査状況の一覧表まで添付している (22イ囲み参照)。
これらが事実であれば、まさに収賄事件ともいえる内容だが、たとえば、Y社の営業担当課長Iが証言する「300万円」について、当事者である石川議員は、「もらっていません」
ときっぱり否定する。
「Y社の幹部が議員会館に300万円を勝手に置いて帰ったことはあります。でも、その後、私か走って追いかけてお返ししました。それは取り調べで田代検事に説明しています」
さらに、M社社長の「200万円」証言についても、「これじゃ、まるで裏ガネみたいじゃないですか。M社は毎年、小沢事務所に200万円献金していた。収支報告書にも載っているきちんとした政治献金です。なぜこのような怪しげな話にされてしまうのか」
きちんと説明したにもかかわらず、反論は載せず、自分たちに都合の良い証言をさも真実のように記す。これが検察のやり口なのだ。
…以下次章に続く。