週刊朝日が100万部は購読されなければ民主主義は完成されない。…動かぬ証拠⑦
“疑惑”の木村報告書
<建設会社名>Y社(水谷建設と同じ立場のサブコンであり、小沢議員側に献金したほか、ゼネコンからの献金分を拠出した可能性が高い)
<捜査遂行上の障害>専務Kが入院中で十分な取り調べができなかった
<証拠関係>
●専務K(当時)が04年10月12日の全日空ホテルのレストランの領収証に関し「相手は大久保しかなく、大久保だとすれば胆沢ダムのお願いで現金を渡しているはずだが、具体的な記憶はない」
●社長Y(当時)が「04年9月末頃、専務Kから『胆沢の件、小沢事務所にお願いしてきていいですか』と言われて了承したところ、入札後しばらくして、Kから『小沢さんの秘書に渡してきました』と言って確か1千万円くらいの現金を渡してきたと報告を受けた」
●経理部長Aが「04年10月上旬に1千万円の手元現金を本社管理本部で用意。これを、いつ、誰に、いくら渡したかは覚えていない」
●営業担当課長Iが「05年6月14日ヽ専務Kの指示で東京プリンスホテル1階で石川に300万円くらいの札束が入っていると思われる現金を菓子折りとともに渡した」
<建設会社名>M社(関西を基盤とするサブコン)
<捜査遂行上の障害>社長Mが入院中で十分な取り調べができなかった
<証拠関係>
●社長M(当時)が「胆沢ダムに関しては、01年7月頃に開かれた小沢の資金パーティーで副社長だったIとともに小沢の秘書(氏名不詳)に200万円渡したほか、大久保に盆暮れに20万円ずつ合計100万円くらいを渡しながら陳情した」
<建設会社名>水谷建設
<捜査遂行上の障害>ゼネコンが小沢側に提供する資金を水谷建設が負担した可能性については解明に至らなかった
<証拠関係>
●社長K(当時)が水谷功の指示の下で、小沢事務所に提供した水谷建設分の合計1億2千万円の他に、2億9千万円の使途不明金があるが、水谷功は「これらのうち、胆沢ダムの関係で鹿島建設に1億円くらい、大成建設に5千万円くらい貸した可能性はあるが、具体的な記憶はない」