貴方が、週刊朝日を購読する人間である事だけが、日本を変える。④
だから、これも所管の経済産業省に丸投げするか、閣僚でも言いたいことを勝手に言い続けることになる。経産省に丸投げすれば、「原発は続ける」という方向になる。枝野幸男経産相の発言が揺れているのも、大臣であっても意に沿わぬ発言があれば、経産省側から「そんなことを言うのはやめてくれ」とクギを刺されるからでしょう。
結局、何をめざすのか、まったくわかりません。
わたしがこの任にあれば、「原発は段階的に縮小し、最終的にはゼロにする」という方針を示します。具体的な計画は、民間の専門家も交えて策定することになります。原子力を代替するのは地熱発電でしょう。日本は火山と温泉の国ですから、法改正して国立公園内でも発電できるようにすれば、かなり有力な選択肢になります。
財務省、経産省に限らず官僚は、政治家が「最終的な方針はこれだ。従ってくれ」と言えば反対しません。ただ、野田首相については、「この総理もまた1年続かないだろう」と思っていますからね……。1年も続かない首相の発言など、素直に聞くわけがありません。
首相はこの5年間で6人目という異常事態です。総理大臣も政治も、これだけ軽くなってしまいました。
…次章に続く。