人間とは本当に罪深い者…。

9月16日に、「真実とは…」という文章を書いた時、弊社専務は大笑いした…破れ鍋に綴じ蓋を、逆さに書いた事と、字も「正しい様な間違い」だったこと…勿論、文章全般に笑ってくれた訳だが。

さて、私たちは…全国民は…上記の章でも書いたように…本物の美人、美男子ではないが、見栄えの良い、ニュースキャスターや女子アナを、テレビ画面上で見続けてきた訳です…本当は中途半端な顔なのだが。

広告したら打ち続けるしかない…既述したように、不動産売買仲介業に於いて、現在の…土曜日の大量折込広告の先鞭を成し、最盛期には毎週25万部の広告を打ち続けていた時の実感でもあり…広告の真実なのです。

トヨタが、パナソニックが、サントリーが、或いは、その他が、それぞれの分野に於いてトップシェアを占めるのは、その広告量に比例しているのです…日本では殆ど見かけない現代やサムソンが欧米でシェアを占めているのも、その広告量に比例しているのです…欧米に行ったら至る所で、両者の看板等を見かけるでしょう。

僕は、さっき、上記の文書の事を考えていた時に気が着いたのです。

小沢一郎氏の災難とは…小沢氏が…破れ鍋に綴じ蓋の顔をしている事に在ることに。

広告とは、別な角度から見れば、刷り込み効果なのです…繰り返し、繰り返し、見せられる事に依って、見せられたものが優秀な製品、正しい製品と思いこまされ、思いこむ様になるのです。

例として上げた企業の製品と他社の製品には…日本の場合には特に…殆ど性能の違いは有りません…ただ目にした回数が優劣を決めているだけなのです。

小沢氏には申し訳ないが、小沢氏の顔は破れ鍋に綴じ蓋の顔なのである…テレビが登場して以来、本当は美男でも美女でもないのだが、見栄えの良い顔を、観さされ続けてきた日本人、いな、世界も一緒でしょう…にとっては、氏の顔は異形の顔なのである。

但し、氏の名誉の為に言っておくが…テレビが登場する以前の、大政治家の顔は、皆、異形の顔…破れ鍋に綴じ蓋の顔…と言って間違いは無かったのだ…吉田茂を筆頭にして。

言うまでも無く、この、刷り込み効果というものは全国民レベルのものであって…僕が、何度も論難する、大新聞で、毎日、高説を垂れる論説委員達も例外ではないのである…つまり、私たちは、美男子顔、美人顔に近い者を、好む様に…テレビ登場以来50年ですか…最盛期は「日本の失われた20年」と歩調が合っているはず…つまり、この20年…刷り込まれて来たのです。

刷り込まれた顔=安心できる顔=とは違う異形の顔を見ると、どう思うか?

悪い奴、油断のならない奴、と思うのです…僕に言わせれば、仙谷良人や前原なんかこそ、油断のならない、何を考えているか分らない顔…簡単に言えば、己の事しか考えていない顔なんですが。

この文章もまた、ノーベル賞級の文章だと、僕は思う。

この事に気付いたのは、正に、菅原君よ…ネットであれ何であれ、僕が書き出したからなのだよ…真実の人生には終わりがなく、真実の本にも終わりがない(ル・クレジオ)…からだ。

僕が、この事に気付いた伏線としては…地下鉄梅田駅やJR大阪駅周辺の大群衆の中を歩いている時に、いつも思っていたからだ…人間とは、実に、様々な顔をしているものだな…異形の顔の集まりだな、と。

読者の方々、及び、国民の皆さま方よ…もう好い加減…真実に気が付くべきだ…あなたも異形の顔なのであることに…嘘だと思うなら、自分の顔を鏡で見れば良いし…自惚れで、そうは思えない人は…東京なら、新宿・渋谷等…地方都市なら繁華街や駅前の大雑踏を歩いて見れば良い。

8割以上…多分、9割の人が、皆、異形の人…破れ鍋に綴じ蓋の顔の人である事に、直ちに気が付くだろう。

小沢一郎氏は、今回、僕も知ったのだが、幼・小年時代は、少年らしい顔をしていたが…厚顔無恥や、剽窃漢や変節漢、スットコどっこいのおたんこなす、人を売り飛ばして平気な破廉恥漢…百鬼夜行の様な政界で、我慢だ、我慢だ…

しかも、氏は、雑巾がけを成す事が修養の一つとの伝統を持った田中派で、薫陶を受けたのである…いつか、自分の夢を実現するまでは、忍耐、我慢…剽窃されても何されても…歯を食いしばり耐え死んだ風雪の内に、少年は、当然な事として、破れ鍋に綴じ蓋の顔と成った訳である。

一方、特に、この20年の風潮に見合ったかのような、本当は美男子でも美人でも無いのだが、見栄えは悪くない、と言う様な顔をした政治家が本当に土性骨の据わった、本物の思念、信念を持った政治家なのかどうかは、一度、検証してみるべきだろう…

外見に目を止めるのではなく、その奥底を見抜く慧眼が、一層、必要なのだ…何故なら、私たちは、刷り込まれた目で人を、物事を見ているからだ。

実は、日本中の9割を占める、異形の顔の人たちよ=破れ鍋に綴じ蓋の顔の人たちよ。

本当に、まぁ、ありとあらゆる災難に遭った小沢一郎氏が、捲土重来する時が来たら…「破れ鍋に綴じ蓋顔党」という日本最大の党派を形成し、彼が生きている間に…まるで「ハリーの災難」に…とてもそんなものではない…尋常ではない災難に遭い続けた彼を支援すべきだろう

何故?そこに本当の真実が在るからだ。

それに日本人の9割を占める「破れ鍋に綴蓋」顔である、あなただって、思い当たることが一杯あるはずだ…自分の顔ゆえに被った災難の数々があることを

あえて、少し冗長にしましたが、読者諸兄の中に慧眼の士が居るならば、
この文章にも…真実と言う名の神が宿っていることに気付かれたはずです。

テレビが席巻し出してから、日本、のみならず世界が、真の民主主義ではなく、ミーハー民主主義に傾斜している事…ポピュリズムの実態は、本日、この芥川の文章で、初めて明らかにされたはずです。

2010年9月18日
言わば、日本「破れ鍋に綴じ蓋党」の結成を促す…一文でもあります。

©芥川賢治