大新聞の論説委員たちの安堵感は…。

大新聞の論説委員たちの安堵感は1週間と持たなかった訳である。

彼らの子会社である…この20年間のテレビの酷さ…何度も既述して来た事以外に…日本には、各分野に、本当の、本物の学者は居るのに、訳のわからない中途半端な者たちを…見栄えがまぁまぁ、口舌が良い、センテンスが短い、瞬間芸に向いてる…そのような事で、あたかも知性の代表選手であるかのように、殆ど全ての番組に登場させて。

本当の、本物は、今のテレビに出たいとは思わないのが当然だから、仕方がない結果なのだが。

或る、テレビでは気鋭と称せられていた若手の評論家は、週刊朝日誌上で、辛口の評論家との対談で…国策捜査は有り得ない…検察は正しいとの立場から、じゅんさいに物を言っていたが…この20年、苦しめられた労働者層とは正反対に、莫大な、お金だけは稼いだ事だろう。

少なくとも、今回の、お粗末な結果は、今に始まったのではなくて、この20年の結果なのだ。

下世話な所で言えば、20数年前は、拝金主義で。今は、家の生活が苦しいから北新地や銀座に女子大生が大量に登場している訳だが…10年ほど前だろうか、或る友人と一緒だった時に、彼女たちに、四国4県の名前を問うたのである。

驚くべき事に、全員、近畿圏に住んでいる者たちなのに、ちゃんと言えたのが、一人も居なかった…既述したような芸能事務所のタレント達の名前なら、全員が言えたのだろうが。

このような人たちが大きくなって主婦やOL、社会人になり、そのような有様を作ったマスコミが世論調査を成す…そんな世論が国際政治の舞台で通用する訳は無いのだ。

しかも、それは、日本全国津々浦々、山ほどの番組で、20年間、連日、成されて来たのである。

事の本質を考える前に、検証する前に…これで目立つ事が出来る、テレビの前に格好良く登場する事が出来る、等と考える事の方が先に立つ事がないと誰が言えよう….

この20年間、この国に在ったものは、とにかく目立つこと、ただそれだけでは無かったのか?お笑い芸人が、天才などと名乗る事を、確かに、その通りと、かしづき肯定して来た様なテレビが作る世論。

偽メールに飛びついた様に、国家間の重要問題に、飛びつかなかったと誰が言える。

次の、或いはその次の総理大臣に成る、或いは、今の地位を何としても死守したい、その様な事が第一義で有る様な事が、政治家だと僕は思わない。

私たちの国を過たず運営してゆく、繁栄の道に導く、ただ、その事だけを考えている事が政治家なのだと僕は思う。そうした者達が、時が満ちる様にして総理大臣に成って行くのが本来だろうと僕は思う。

活字を読める人間が6,000万人として、ニューズ・ウィークの発行部数9万部、週刊朝日26万部。そんな国に…異なる思想や宗教、哲学を持った国々と相渡れる世論が、どうして形成されるのだろうか?僕はテレビ局関係者に問いたい。

山ほどの時間、山ほどの番組を、各局こぞって低能としか呼びようがない番組を作り続けてきた貴方がたは、世界とは何だと思っているのか?

まさか、世界には知性は存在せず、思想も、宗教も、哲学も存在していない、貧困も存在していないと思っているのでは、ないでしょうね。

存在しているのは、自分達、テレビ局だけである。このお茶らけ番組だけであり、好い加減な情報、好い加減な判断、おためごかしのヒューマニズムで、笑って居れば良い、感動をありがとう、と連呼していれば良いのだと、仰るのではありますまいな