先日、久しぶりに紀伊国屋に寄って…。
先日の事…本当の意味で本屋に立ち寄り、しかるべき本の幾つかを立ち読みする…と言う様な意味では20数年振りに、紀伊国屋に寄ったのではないだろうか。
驚いた事の一つは…今の本はスカスカ…ただし否定的に言っているのでは有りません…それが目に優しい大きさの文字であることと…現代人が仕事の合間の地下鉄等で、読むのに合わせている面があるのだと思うから、それはそれで良いと僕は思う。
綿矢りさの本をちらっとめくったり、中丸薫さんの…悪くないのに、米国の陰謀的な指摘…闇勢力的な言葉が、不要だな、と思ったり…。
この感じだと「文明のターンテーブル」は、既に上下巻分どころか、上、中、下に成っているのじゃないか。
今朝、出がけに、今、家に辛うじて置いてある幾つかの本を確かめて見た…「アンナ・カレーニナ」これは、今なら、20巻でも収まらないな…「天才と肉欲」(H・ミラー)これは誰も買わないだろうな…高橋和己の本も上下は間違いなし等々。
それでも、僕は、今の本で良いと思う…目に優しいから…しかし、若者には、ちょっと拙いかなとも思う…ペラペラ過ぎるから…若者は、それこそ、山ほどの本を、これでもか、これでもかと読みこなしてこそ若者…芥川青年もそうだった。