みずほの惨状。

一昨年、日興コーディアル証券に対して、日本の三大メガバンクが買収するとの、手を挙げていた頃…株式市場をウォッチングしていた。

 

御存じの様に、ゴールドマン・サックスと三井住友はお友達、三菱UFJとモルガンも、お友達なのに対して、みすほは、どこともお友達ではない。

 

みずほの株だけが、異様に低迷していた…何気なしに一週間ほど見ていた時、なんじゃ、これは、と芥川は思った…当時の、みずほフィナンシャルグループは、1円単位の所に、20億円前後の、お金が、それぞれ、売り・買いに入っていた…株価は170円~200円超といった価格帯を推移していた。

 

その1週間は、毎日、上下1%の所に、60億円台の大きな玉が入っていた。

当然ながら上がれば、この大きな玉にぶつかり、下降する。下がれば、買いの方の大きな玉にぶつかり、上昇する…何故か、上下1%の間を、行ったり来たり。1週間以上続いていたと思う。

 

常態である20億円に、40億円を入れられる者は一般投資家では有り得ない。

40億円の1%が4,000万円であることは言うまでもなく、これを1日に何回も繰り返す。更に週単位で。これほど堅いボロ儲けがあるだろうか。

 

みずほ銀行とは、銀行の中の銀行と言われた…日本興業銀行、日本三大銀行であった富士銀行、それとこれまた大銀行だった第一勧業銀行が合併して出来た銀行である。

 

その銀行の株価を、今、見れば115円。

 

金融大乱の大暴落があった訳ではなく、何度も書いて来た人たち=体制が作った「失われた20年」と、今もなお、世界とは何にも関係がない、内向きの虚構をやり続けているがための、単なる低迷相場…。

 

その他の、大きな一因としては、世界市場戦略の中で、新興国市場は買い、日本は、空売りでヘッジを掛けられている市場…だからだと、芥川には見える…彼らは、日々の売買高に於いて、常に60%以上を占めている、東証の、メインプレーヤーである。

 

単なる低迷相場の中で…3年前の大暴落相場ではない…この1年で株価が半値以下に下がり、当分、そこから浮揚する見込みがない、と言うのは、買収されるしかない企業、或いは、倒産への道を歩んでいる様な企業…業界での役目が終わった様な企業しかない、と芥川は思う。

 

みずほフィナンシャルグループは、そういう銀行だろうか…そうだ、等と考えている日本人は、一人もいないのではないか。

 

まだ増資を完了していないから?…それだけのことで半値以下になる、そこに本当に合理的な理由があるだろうか。

 

芥川が、東証は、極めてイビツで、おかしな市場だと考えている一因である。

 

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