思想とはなにか。

…そうして、日本の株式市場は、博徒たちから離れて、21世紀の宇宙に輝く太陽となる(呵々大笑)…と芥川が書いたのは、伊達ではないのである。

 

いまだ、かつて、どこの国も為した事がないこと…そんな事が出来る大きな余裕、巨額の個人資産を抱えている様な国は、殆どないからだ。

 

日本人は、一方向に向いた時に、強さを発揮する国民性を持っていることは、皆さまも実感している通り…この性質を、彼らは、致命的に間違った方向に向け続けた20年…史上最悪の痴呆テレビと…アメリカの商業主義TVも、ここまで酷くはないだろう…偽善と欺瞞に満ち満ちた大新聞の高説が、一緒に成って。

 

20年前のミスリードが全ての原因であることは、芥川の読者なら、既に、お分かりの事…この時に、彼らは何と言っていたか「清貧の思想」などと言っていたのである…個人の信条、一部芸術家の信条としては、別に何と言う事も無いかもしれないが…これの本質だって、戦前の「欲しがりません、勝つまでは」と同根ではないか、と、芥川は怪しむ。

 

国の経営や、経済…世界との競争を繰り広げている国や企業が言う事ではないだろうし、哲学と呼ぶにも値しない。

 

思想とは何か。


日本の内海や近辺で、海賊の類を為していた者に、思想などあるわけがなく、

 

徳川家康の時代に…ローマに、ヨーロッパに、使者を送る…それを思想というのである。

 

©芥川賢治

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