日本は先端的なものづくりを国内にとどめなければいけない。

12回日経フォーラム 「世界経営者会議」 (主催=日本経済新聞社、スイスのビジネススクールIMD)は26日、情報通信技術の革新や新興国市場の急拡大にどう対応するかについて討論し、閉幕した。米半導体メーカー、サンディスクのエリ・ハラリ会長兼最高経営責任者(CEO)は「日本は先端的なものづくりを国内にとどめなければいけない」と強調。ノウハウなどが流出した場合 「取り戻すのは容易ではない」と指摘した。(関連記事1415面に)

 
同氏は工場の海外移転につながりかねない円高の進行について「日本に不利で韓国のウォンは過小評価されている」との見方を示した。

日本の電機産業を「携帯電話市場に一度も大きな影響を与えることができていない」と評した上、得意とするテレビやゲームなどと携帯電話を融合して新市場を生み出せる「めったにないチャンス」と強調。「ソフトウエア戦略の強化が必要」と述べた。

 
半導体設計大手、英ARMのチューダー・ブラウン社長も「あらゆる電子機器がインターネットにつながる巨大市場が立ち上がり始めている」と発言。「技術革新と製品の市場投入までの時間短縮が価値の創造につながる」と述べた。

 
ユニ・チャームの高原豪久社長は中国など新興国市場の開拓には「観察力を働かせ各市場できめ細かな戦略をとることが必要」と指摘した。

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