十戒…。

読者の皆さま方も、立て続けの出来ごとに、大いに気分が良くないことでしょうが、こんな事になった原因は一体何だったのか…日米関係と言うのは、極論すれば、変わり様のない関係。

 

一方、中国、ロシアとの関係は、そうではない…前者は、今でも共産主義の国、後者も、共産主義から100%脱却したとは言えない国…民主主義との相克が常に存在する国…しかも隣接する大国…こことの絶えざる外交関係=人間関係の構築が絶対的に必要であることは自明の事。

 

例えば、自民党政権時代からずっと、最も票に成りにくい…票と結び付かないと言われ続けて来たロシアと…最も有効な関係を築いて来た政治家、或いは官僚…これまた外務省のエリートコースではない…は誰だったのでしょうか。

 

芥川も、当時は思った…あの頃の、彼の話し方は、仕立て上げられた役割を自ら完璧に演じてしまうような早口で、降りかかった火の粉に対して、絶対に引かないと、彼が強く出れば出るほど、こちらは、すっかり、仕立て上げられた悪役ショーの、じゅんさいな観客となっていた事を。

 

今は、思うのです…自分が生涯を賭けて為して来たこと、為し続けて来た事に対して、思わぬ論難を浴びたら、自信のある者ほど、そこに自分の人生を賭けてきた者ほど、激しく反駁、反発するものだろうな、と。

 

彼は、北方領土が眼と鼻の先に在る…北海道選出の代議士…ペエペエではなく、連続当選を果たしていた有力代議士だった…日本随一の、ロシア人脈を持っていたはずだろうが…40年超続いて来た、わたしたちの、世界情勢等とは何の関係もない、内向きの虚構…高給取りの官僚とマスコミが演出した、全国民が神様で、正義漢の悪役ショーで、向こう5年間の政治生命まで奪われてしまった。

 

心ある弁護士は、無罪だと言及するような案件で。

 

中国については、ついこの間のことですから、幾ら忘却が得意な我が国のマスコミ、及び、それに踊らされ続ける国民であっても…60数年前の事ではないのですから、明瞭に記憶しているはず。

 

この悪役ショーという虚構…偶然ではなく、東京からもたらされ続けたものです…その度に、彼らを選出した地方は、逆の答えを出し続けたにも関わらず。

 

彼らの声は、東京に集った3万人超の…自分たちこそ民主主義の守護神として、もはや人間であることも忘れ…一皮むけば、自分たちが、神の振る舞いが出来る人間どころか、おどろおどろしい、出世欲、権力志向、己の高給、己の安泰志向の、醜いエゴイストに過ぎない事も、すっかり忘却した「正義」の声にかき消され続けた。

 

これだから、地方は、どうしようもない…民度が低いなどとの傲慢を続けて、私たちの40数年が過ぎた。

 

今、目の前に在る、立て続けの「国難」は、その様な私たちに対する、神の罰の様にして、降りかかっていると、僕は思う。

 

一番、最近の事は…今も、その虚構を、恥ずかしげもなく、やっているのだ…国会喚問だとか招致だとか…政治家に取って最も大事なことである、予算編成についての議論を、人質にしてまで。

 

演出者で在ったから、その事を糾せない、だから一緒に成って、「そうだ、そうだ」などと大新聞やマスコミが追従するのなら、それこそ言語同断。

 

芥川は、わたしたちの、この40年超の虚構が完璧に糾された後なら、今すぐにでも、アメリカの、中国の、ロシアの心臓を抉る、一文を世に出す。

 

彼らに対する怒りを表明するのは、わたしたちの虚構を糾してからの話だ。

 

そもそも、自民党の罪は深いのだ…その末期に、月替わりの様に、総理大臣の交代劇を演じたから…2か月前、「代わってばかりいるのもなぁ」と言う、世界情勢とは何も関係のない理由で…でっちあげられた政権。

 

この政権に、肩入れして…今、短絡的に、怒りを表明する気に、どうしてなれようか。

 

©芥川賢治

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください