日本が生んだ奇跡の薬 大学発ベンチャー上場1号…。

同じくアエラの「人」シリーズに、日本が生んだ奇跡の薬  大学発ベンチャー上場1号と題して、アエラ記者・大鹿靖明さんによる…森下竜一さんという、大阪大学医学部教授が特集されている…良い研究・発見をされて、産学協同の旗手の様な方でもあるらしい。

 

芥川は、最後の部分が気に成った…医師にとって患者を治す薬を自分たちで創ることに勝る喜びはない。そのためにバイオベンチャーは必要で、欧米では製薬会社に新薬を提供する橋渡し役としての地位が確立している。

 

それに対して日本はバイオ育成予算を競争力強化のために上乗せするのではなく、仕分けで減額する国柄だ。これではイノベーションが起きるわけがない。

 

子どもたちの時代には確実に日本は中国の自治区になるね。そんな悲観的なことを森下は最近よく口にする。アンジェスの窮状を見越して、すでに中国のファンドが秘かに買収を提案する。

 

阪大医学部は緒方洪庵の適塾が起源である。手塚治虫は適塾で学んだ先祖を主人公に『陽だまりの樹』を描いた。太平の世に育った立派な大木(江戸幕府)は、白蟻や木喰い虫の巣になり、倒木寸前であることにタイトルは由来する。

 

それはまさにいまの日本である。森下は9月、「ネイチャー」に「Shadows of a rising sun」と題する論文を寄せた。訳せば、日いずる国の没落である。

 

森下さん…子どもたちの時代には確実に日本は中国の自治区になるね。そんな悲観的なことを森下は最近よく口にする。…こんな言葉は口が曲がっても、二度と言う必要はありません。芥川の「文明のターンテーブル」を読んで下さい。

 

誰にでも、神さまは試練を与えるもの…エリートコースを進まれた貴方にも、何故?という試練は与えるもの…人生は、そういうものだと芥川は思う。

 

中段にある… 留学先のビクター・ザウ教授の研究室は、西海岸らしい自由な気風が横溢していた。研究のための研究ではなく、実際に病気を治すものを開発するという目的意識がはっきりしていた。…中略。

 

このときザウは見込みのある森下の帰国に反対した。キミは日本人離れしているから帰国すると才能をつぶされるぞ、このまま米国に残れば、私がどこかの大学教授のポストを世話してやる、と。…中略。

 

ザウの予言どおり出る杭を打つのがこの国の常である。アンジェスが上場して2年後、毎日新聞はI面トップで「未公開株、臨床試験医の阪大教授ら5人、事前に取得卜大学発製薬ベンチャーから」と報道し、各紙もこぞって追随した。記事はコラテジェンの臨床研究にかかわった教授たちが上場前のアンジェス株を取得して儲けたことを、あたかも不正な方法で儲けたかのように報じている。経済や産学連携に無知な記者が、森下に嫉妬する人間から情報提供を受けて書いたことは容易に想像がつく。…以下略。

 

芥川の「文明のターンテーブル」第1章は、現在進行形で、まさに、そのようなマスコミの心臓を抉っていますし、週刊朝日は、この2年超、本物のジャーナリズムとして、戦後の金字塔を打ち立てました。

 

日本の本質的な…哲学的な病を糾すのが、芥川の役割であり、生涯の仕事です。それは貴方の仕事ではありません。

 

どうぞ、貴方は、本来の研究に邁進されて、愈々、世界的な大研究者・医学者に成って下さい。医療行政を糾す事は、時間があれば、どんどん、おやりになったら良いと思いますが、日本の20年後は、後、40年書き続ける芥川にお任せ下さい。

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