メインだった記事から。

先週号のメインタイトル記事は 途上国を装う中国の身勝手 ラーナ・フォルーハー(ビジネス担当)アイザック・ストーン・フィッシュ(北京)さんたちの記事は、4ページに渡るものでした。

 

…近年、中国の沿海部に豊かな中流層が増えたといっても、人口全体に占める割合はまだ少ない。中国の富の半分以上は、今も国家が握り続けている。

 中国社会では、格差に対する反発が最近ひときわ高まっている。最近、中国のインターネット上で大きな反響を呼んでいる出来事がある。先頃、ある地方の警察幹部の息子が酒に酔って車をー高級車だったー運転し、通行人2人をはねた。事故後に警官に声を掛けられると、男はこう言い放ったという。

「俺は李剛の息子だぞ。逮捕できるものなら逮捕してみろ」

 このような事件が人々の怒りをかき立てる。社会不安を抑え込みたい中国政府にとって、格差対策は今や最重要課題だ。11年3月に発表される「第12次5ヵ年計画」では、教育、医療、年金などに多くの予算が割り振られると噂されている。

 国民が豊かさを実感するようになり、貧困が社会不安を生み出すリスクが今より小さくなれば、中国政府も少しは、経済力に見合った国際的役割を担う気になるかもしれない。

 

「2つの顔」外交の限界 

…その上、中国・アフリカ関係を専門とする国際戦略研究所(ロンドン)のサラーレイン研究員が指摘するように、中国は強大な海軍を整備しつつあるが、あくまでも「自衛目的」のものなので軍事的脅威と見なさないでほしいと主張している。

 要するに中国は、あらゆる主要な外交問題に関する話し合いの場で発言権を欲しがるが、そうした場で決定された。ルールに従うことは拒んでいる。

 このような矛盾した態度を取る限り、中国は国際的な場で影響力を十分に振るえない。いつまでも「貧しい国」を演じ続けることは許されないはずだ。

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