来日中の胡錦濤主席よ、この文章を読んでくれ。

中国よ、「日本の失われた20年」がプラザ合意以降の円高にあったと…日本のマスコミと、それに追従した学者等の意見を、いつまでも真に受けていてはいけない。

 

この20年間、芥川賢治はいなかった。ただの一人もいなかった。

 

「日本の失われた20年」の真相は、平成48月に、日本のマスコミが挙げた正義感の大合唱にあるのだから。

 

あなたの国でバブルが崩壊しても何にも恐れることはない…言うまでも無く、あなたの国には、政府の施策を批判するマスコミがないのだから…これは、この場合、皮肉で言っているのではない…一気に不良債権処理をする為に、金融機関に必要な資金を投入する際に、間違った世論に阻害される事がないという意味で言っているのだから。

 

あなたの国は、政体は共産主義の一党独裁を続けているが、経済は資本主義に舵を切って、現在の経済成長、繁栄に至っているのは無論。

 

資本主義に於いてはバブルは発生するのである…止めようがないのだ…今、あなたの国で起きている不動産や食品(ニンニクが代表例でしょう)が、その実例。

 

経済が一気に拡大して…その行き過ぎが糾されるように一端冷却…また拡大。

その様な周期を繰り返すのが経済なのだから、止めようがないのだ。

 

日本が、芥川の「文明のターンテーブル」を採用、実現した時には、この波が限りなく小さなものになるのではないかと、僕は確信しているが。

 

中国よ、あなたの国が共産党の一党独裁を続けている限り、あなたの国は、逆立ちしても、世界の真のリーダーにはなれないし、ましてや覇権国家にはなれない。

 

そのことは、あなたがたも知っているはずだ。永遠に続けることは無理であっても、少なくとも、後、50年は、続ける必要がある…それが貴方がたの偽らざる認識だろう。ならば、資本主義者社会の真実に従うことだ…従うべきなのだ。

 

世界的な交易、自由貿易、この、20世紀に人類が作り上げた最良のシステムが、かつての日本の様に、今、あなたの国の発展をもたらしたのは自明の事。

 

あなたがたの共産主義では100%ないことは、もはや歴史的にも証明されている事実だ。

 

覇権国家が存在する世界で、資本主義の別な大国が興隆する際には、バブルが発生するのだが、実は、これは恐れる事はないのだ。

 

アメリカという、人類史上初めての、真正な覇権国家が、存在している世界で、そのアメリカが、自由貿易を…かつての日本製品、これまでの中国製品、のみならず、彼等は、全ての国の産物や製品を買い続けてくれた…世界に広め、世界の基準としたから、今の世界が在るのだ。

 

その結果として…戦後の日本の様に、あなたの国も、興隆できたし、多額の交易黒字=莫大な国家資産を、今は、持っているのだ…それ以前の、赤貧の国では、もはや無いのである。

 

平成48月に、宮沢喜一首相が気付いた時に、金融機関救済に必要な資金は、たったの1015兆円だった。日本には問題に成らない額だった。それは、今の貴方の国に於いても同様なのだ。

 

バブルは、主に、株と不動産、或いは商品市場に於いて発生するもので、実体経済は崩壊しないのは、20年前の日本を、今のアメリカを観れば、明らかな事。

 

こんな表現はすべきではないだろうが、世界経済に取って、とるに足らない小国が、金融だけに走って、挙げくに、バブルが崩壊するのとは、違うのである。

 

東京1極に、55局が集中した間違いが、日本の過ちの根源。彼らが平成4年に為した過ちの責任を回避するために流布した、日本の大停滞は円高ゆえだとの、虚構を、あなたの国が信じ続ける事は、世界に悲劇をもたらす。

 

中国よ、日本の真実に気付いて、世界の真実に目覚めよ。

 

自由貿易が、その絶対的な基盤である交易で成り立つ世界で、一国だけが、莫大な利益を挙げ続けることは出来ないのだ。

マカオの博打で考えても分るだろう…中国人は、古代から、博打も好んで来たのだから、分るはずだ。あなた一人だけが、勝ち続けたら、誰が参加する?

 

来日中の胡錦濤主席よ、この文章を読んでくれ。

 

バブルの崩壊は、なんら恐れる必要は無い。迅速に、対処すれば済む事…小国には、無いが、日本には、あなたの国にはある、莫大な資金から見れば、屁の様な額で、済むのだ。

 

要らざるマスコミが存在しないあなたの国が、バブル…メインは不動産バブルだろう…の崩壊を心配する必要は無いのだ。そんなことは、あなたの国のエンジンを停止させることはない。

 

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