ジョン・バリー、〈 オバマのインド訪問は貴重な「求愛ダンス」〉から。
中略…中国を牽制しようとするアメリカに、インドは協力する気があるのか。答えは110億ドルを投じて新たな戦闘機を買おうとしているインドが、どこへ発注するかで推測できる。
中略…一方、アフガニスタン、パキスタン、イランをめぐる問題については、インドはアメリカとの話し合いに乗り気ではないようだ。インドのある外交官はこう表現する。「インドは(アメリカに)釣り上げられるような魚じゃない」
芥川が昼食時に、産経新聞を読んだ時、書いた、元・海軍中将の言葉(該当の章を御参照下さい)を待つまでもなく、
梅原大人が、インドもまた、実地探査して、自分の目で見た様に…芥川は、映像で、何度か見た、インドの実態…サプコンティネントをずっと通って、一ヵ月ぐらいかかってカルカッタまで行った。インドというところはこわいところで、そこを通って帰ったために、わたしの人間観が変わってしまった。とくに大きかったのは、ヴァーラーナシー(ベナーレス)。「これが人間と言うものか」と。こんなん、いままで考えていたような生やさしいものと違う。
小山 何を見てですか?
梅原 ヒンドゥーの行者たちを見て「人間の極地みたいなもんやな」と。
ヴァーラーナシーのガンジス川の岸辺で人間の死体を焼いている。ガットという川岸の火葬場があるんです。
それで、ガンジス川にプカプカと死体が流れていく。ところが、人間はその川で平然と水浴びをしてる。ほんま「気持ちの悪い社会やな」と思った。…「梅棹忠夫 語る」p23~24.
インドが、このような社会…カースト制度の社会を克服するのには、最低でも後、100年かかる。その間、インドは平和でありたい、平和を希求している、と上記の海軍中将が言った様に。
釣り上げられるような魚じゃない、のも真実だろうが、このような在り様について言えば、誰も釣り上げたくない魚であるのも真実だろう。