続き。
中略…だが公設第一秘書の大久保隆規氏が逮捕され、洪水のようなバッシング報道が流れる中、とうとう5月11日に代表を辞任する。
このスッタモンダが影響を与えるかと思いきや、選挙へのマイナスは辛くも最小限にとどまった。いやむしろ、予想をはるかに超える結果がもたらされた。
2009年8月30日、民主党は総選挙で空前の圧勝を遂げた。なんと民主党は308議席もの議席を獲得し、自民党は119議席の大惨敗に終わったのだ。閣僚や総理経験者が民主党候補に続々負けるという、信じがたい結果をもたらした。
代表を辞任した小沢一郎氏は、選挙戦を一手に取り仕切った功績を称えられ、民主党幹事長に就任した。
民主党が政権交代を果たしてから数力月後、再び東京地検特捜部が動き始めた。正月明け早々の2010年1月5日、保釈されて娑婆に戻ってきていた大久保隆規氏らに、一斉に事情聴取が開始された。1月13日には、小沢幹事長の資金団体である「陸山会」をはじめとし、各所に家宅捜索がかけられている。
…中略
秘書の二人が逮捕された。翌16日には、大久保隆規公設第一秘書も再び逮捕されてしまった。容疑は「政治資金規正法違反」だ。大久保氏は前年に続き、再び官憲の手に落ちる憂き目を味わうこととなった。
…中略。
検察はすでに小沢一郎に勝利していた