…♪「夏の宴」♪が。

11月、紅葉が真っ盛りの時に、くりきんとんさんと一緒に清水寺に行った時のこと。

 

一時半頃につき、先ず、朝日堂に、食事に寄った…此処は、御存じの方も多いと思う…清水焼の(多分)老舗卸元で、三年坂と五年坂に面した坂の途中に在るのですが、ここのレストランが出色なのです…その雰囲気といい、味といい…器が、これがまた良い…卸元ですから当然ですが。

 

それだけではなく、軽いスモーカーである芥川には、最良の店…ここの外に、いかにも京都の雰囲気…その長椅子、目の前の狸の焼き物等…で、眼前の東山を眺めながら、煙草が吸える…煙草とは喫煙ルームなんかで飲むもんじゃない…あんな所で飲んだら、更に、体に悪い…だから芥川は、新幹線でも、滅多に、喫煙ルームでは吸わない。

メニューを見て、一瞬で了解した…京都・東山特製・地ビールが三種類も。

京都は水の都…芥川は既述したように…酒は飲むべし、飲まるべからずの、大阪有数の酒豪(笑)でしたから…ビールや酒、ウイスキーの決め手は水。

 

早速、注文して飲んでみた…美味かったのなんの、立て続けに、三種類を飲み、更に、もう一本(と言っても、中瓶ですが、なにせお昼)…それほどに美味かった。

 

それから、すっかり、良い気持ちで…これ以上ないぐらい、紅葉を堪能しつくした帰途に、ハイアットの事を思い出し、立ち寄った。

 

ドアを開けて、芥川が、コンセルジュに聞いた事は、「東山の美味しい地ビールは、置いてるよね」。「東山ではないかも知れませんが有ります」「やっぱり、流石、ハイアット。あと、もうひとつ、煙草の吸える席はある?」「有ります、ご案内します」

 

この席…全室内が見渡せる、カウンターバーの席…は、…今時のアメリカなら、御存じの様に、喫煙席は、最低の場所にあるもの…煙もうもうのキッチンの前だったり、見晴らしも何もない、席だったりなのです…僕が、一番、可笑しいな、(笑)と思うのは、ハワイ…外の席が禁煙のホテルが多い事。

 

米国は、たばこ会社は、国営では有りませんから…政府が、その一服が、寿命を縮める、と、本気で禁煙を推進している国だから、当然と言えば、当然…煙草のみの様な、寿命を縮める=国の経済の損失=ことを為している愚か者に、最上の席は与えられない(笑)

 

ハイアット京都の席は…端ではあるのですが、見事なカウンターに並ぶ…たった8席しかないので、今日まで、書かずに来たのですが…ぶらっと寄った時に、年中満杯などと言う事にならない様に(笑)

 

14日に、寄った時に思ったのです…宿泊は、節約して、ビジネスホテルとしても、ここに寄って、飲食されたら最高ではないか、と。

 

右手には…このスペースで、これだけ美しい庭は、京都の職人しか作れない。

左手には…絵画の様に、ライトアップされた竹林…これまた京都の風情そのもの。

 

エントランスから、このレストラン&バーに至るまで、見事な直線美を持った内装…遥か向こうの正面には、オープンキッチンがあり、料理人が、火を入れるたびに、…こちらからは暖炉の様に見える…赤々と、炎がゆらめく。

 

僕は、本当に、久し振りに、或る歌手の歌が、脳裏に流れた…元ちとせの歌で、芥川が、一番良いと思っている曲…♪赤々と燃え上がる…♪…「夏の宴」が。

 

 

 

 

1月2日、金閣寺にて。

 

 

 

 

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