芥川は、今日の白眉から、話を始めた…。

先ずは、今日の白眉を、お伝えしましょうぞ…わしは、涙が出るほどじゃった…伊藤忠商事という、21世紀の象徴の一つである大商社の代表から、中国大使に転じた、丹羽たいじんのインタビュー記事でござる。

 

…前略

― 着任後、日中関係は未曽有の危機に直面しました。

 大使として北京に来て、皆さんから「大変ですね」と言われます。来た途端に(尖閣問題で)毎日、(中国側に)呼び出されて。でも、不自由を常と思えば、不足なし。人が3年かかって学ぶことを、半年で学びました。

 

― 中国側の連日の呼び出しに応じたことに対し、批判の声もあがりました。

 私も耳にしましたよ。「大使を安売りしちゃいかん」とね。安売りはしていない。外交は冷静、沈着でなくてはいけない。相手が感情的になればなるほど、こちらは冷静に。それが国の度量。「呼びつけられて、怒られっぱなし」とか、冗談じゃない。

 (中国外務省に)行くたびに日本の立場を明確に伝えました。中国側も「いつ来ても同じことを言いやがって」と怒っていたと思いますよ。

 

― 著書で「老人よ引け」と書かれています。なぜ大使を引き受けたのですか。

 いまの中国に対しての仕事は、誰がやっても傷つき、汚れる可能性がある。まして尖閣問題が起きて、よけいそうなった。官僚出身者では、政治に直言することが難しい。時代、環境によっては年寄りのほうがいい。傷つき、汚れて辞めても構わない。もう数年で死ぬのに、関係ないよ。

 

…以下略。

 

なるほど、大した人物じゃのぉ。本物の大将じゃのぉ。

 

そうでござろう…芥川に取って、不用・無用なものが一杯あった、この20年なのじゃが…この大将が所属していた会社に、…社会に出てからの、芥川の、素晴らしい一生の親友が、Yさん、Kさんと、二人、いて、今は、それぞれに、中枢にいるのです…それもあって、実に、誇らしい気持ちじゃった。

 

そりゃ、そうじゃろ、貴殿が親友と言うからには、さぞかしのひとたちでござろう…この大将なら、その部下には、ごまんと、侍がおることじゃろうのぉ。

 

 

 

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