「正法眼蔵」について…ネットの労作から。
http://www3.ic-net.or.jp/~yaguchi/houwa/syoubougenzou.htm さんの労作から、以下を引用します。黒字は芥川。
「不立文字」(ふりょうもんじ)とは、文字や言葉を伝えるものではなく、「行」のありかたを伝えるべきとして示されます。「以心伝心」の仏法とは、釈尊の仏法に還り、釈尊の仏法の心髄ををそのまま今日に伝えるという意味です。
「不立文字」の仏法を伝える いろいろな説話があります。その代表的な話しです ・・・ ある日のこと、釈尊は霊鷲山(りょうじゅせん-古代インドのマガダ国の首都、王舎城郊外にある小高い山)の山頂で説法の座に着かれました。でも説法を慕って集まった大衆に向かって釈尊は一言も語らず、ただ黙って一輪の金波羅華(こんぱらげ)を目の前にささげ拈(ひね)って微笑まれたのです。それがどういうことなのか理解できずに呆然としている人々の中で、摩訶迦葉という弟子だけがにっこりと微笑したのです。 すると、釈尊は「私の悟りの内容は、言葉では表現できないものである。その正法眼蔵を今摩訶迦葉に伝えた」といわれたということです。言葉に示すことの難しいところを、拈華微笑として表現されているのは誠に意味深いことだと思います。