家康殿。 うむ。 今夜はのぉ…。
今夜はのぉ。 うむ。 くりきんとんさんがビーフストロガノフ、菜の花と海の幸のサラダ等を作ってくれたのじゃよ。 美味しそうじゃのぉ。 うむ。 この美味しい食事を食べながら、wowowで、エリック・クラプトンとスティーヴ・ウィンウッドが2008年に、マジソン・スクウェア・ガーデンで3日間にわたって行ったライブ・コンサートを観ているのじゃよ。 うむ。良い音じゃのぉ。心に沁みるギターじゃのぉ。今夜はプチ贅沢じゃのぉ。 あらまぁ、プチと来ましたか。 そうじゃろ、わしの食事に比べたらのぉ。 これはしたり。
時にじゃ、芥川殿は中学生時分は、どんな本を読んでおったのじゃ。 うむ。 何故か強烈に記憶に残っているのは、「ポールとヴェルジニー」なのじゃが…それと「谷間の百合」、「赤と黒」。一番心に深く残ったのは、「アンナ・カレーニナ」、じゃった。わしは今でも、あれが世界最高の小説だと思っている…これだけは流石の(笑)僕も書けないな、と思っておったんじゃが、いよいよ、書くべき時が来たぞ、と思った頃に、突然、思ったのじゃよ。芥川は、「アンナ・カレーニナ」に負けないものを書けるぞ。わしには、トルストイに負けないエネルギーがあるぞ、と感じたのじゃ。(笑)
「戦争と平和」は、最後の最後まで読んだかどうか記憶に定かではないのじゃが、それと、もうひとつ、とても心に残ったものがあるのじゃよ。「カラマーゾフの兄弟」、…最後の方で確か弁護士じゃったかのぉ、大弁舌を打つのじゃが…全ての父親が良い父親なら、この世は平和なのだ…それがいまだに心に残っておるぞ。それから滝口入道を描いた「横笛」も心に残ったなぁ。