村木さんは1995年秋に東大阪の司馬宅にお手伝いさんに入った。司馬さんが亡くなる3ヵ月前だ。
発売中の「週刊朝日」からの抜粋です。…村木嵐さんは、今は作家となっています。
関西人は家康嫌いが多いとよく言われますが、私は家康がとても好きです。信長や秀吉に比べて天才的なところはなかったかもしれませんが、家康がいちばんバランスがとれています。等身大で普通の人のようなところがいい。悪知恵いっぱいの狸親父のようにも言われていますが、家康の行動は理にかなっています。腹の立つことも多かったのでしょうが、自分の感情をできるだけ抑えて行動していたように思えて、身近に感じました。