電気抵抗ゼロで大量の電流を送れる超電導ケーブル…今朝の日経一面から。
量産準備を進める住友電気工業に世界中から注文が舞い込む。送電線やモーター、磁石などに用途が広がり、市場規模は10年後に約3兆円とされる。…中略。
1990年前後に名乗りを上げた数十社はふるい落とされ、同社が20年越しの開発競争を制した。だが開発を主導した技術フェローの佐藤謙一(63)は「撤退すべきだとの議論は何度もあった」と振り返る。
同社は97年、収益予測や実現可能性などで開発テーマに優先順位をつける手法を米スタンフォード大から採り入れた。確実性は高まったが、一律に適用すれば超電導の開発継続は困難だったかもしれない。撤退を回避させたのは経営陣を巻き込んだ徹底議論。
