世界史のなかの中国 文革・琉球・チベット 〈著〉ワン・フイ

3月6日、朝日、読書欄から。 評者:柄谷行人

著者は私か最も信頼する現代中国の思想家である。魯迅研究者として出発した著者は、天安門事件で弾圧された後、より広い領域に踏み入った。しかし、ある意味で、彼はより魯迅的な道を歩んでいるようにみえる。すなわち、一方で世界的な知的状況に通暁すると同時に、他方でつねに、中国という特殊な文脈の下に考えようとしてきたのである。それが彼を独自の存在にしている。…中略。


3月6日、枳穀邸にて。

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