小倉千加子さんが、当代きっての人物の一人であることは論を待たないが。
小倉さんが、週刊朝日に連載中のコラムは、既述の様に、この間まで同級生で在った有名女流作家の生き様を、これ以上ないぐらい丹念に描き切る作業に専念されていたのだが…あまりにも、その愛情と、それゆえの痛切さが痛い程に伝わって来るものだった。
こちらは辛すぎて読むのも大変だっただけではなく、彼女の心身が大丈夫かな、と心配になる程、対象者=敬愛していたのであろう同級生に対しての、見事な正法眼蔵だった。
これを終えて、彼女は、今、現首相夫人の著作だという「あなたが総理になって、いったい日本の何か変わるの」という本から、管直人を読み解く作業…彼女にしか出来ない見事な労作を開始し出した。…芥川は、本当に安堵したのです。
まるで…彼女が、やっと、あの世からこの世に還ってきてくれたと思った程に。
その最後の部分だけを皆さまにご紹介します…何度も言いますが、痴呆テレビは全国民が観ている訳ですが、週刊朝日は公称でも、たったの29万部なのです。
芥川は、この様な状態で真の民主主義が在る訳がないと思っているのです。今の政治の体たらくを作っているのは、痴呆テレビと、これを20年超見続けて来た国民なのであって、それ以外の誰でもないのですから。
…「いま思うと、細川内閣の時、よく小選挙区制度に変えられたものだと思います。あれは、小沢さんの力でしょう。反対する勢力を全部、守旧派にしたので、不利になる社会党までが賛成しました。そのおかげで、民主党による政権交代が実現しました」
伸子さんは小沢一郎を畏怖の念で見ている。夫には向けたことのない視線で確かに見るのである。
小倉さん、芥川は、貴女を心から敬愛しています。