小倉千加子さんが当代きっての人物の一人であることは論を待たない。

あの人について、小倉さんが、今、週刊朝日連載しているコラム「週刊朝日2011年3月18日号、54P、お代は見てのお帰りに」にから抜粋します。

何度も言いますが発行部数29万部…皆さまが、これまで何の疑いも持たず見て来た、つい、この間までの痴呆テレビ…3月11日以降は、そうではなくなる…映像とは、しょうもない芸人やタレントの顔を、テレビを意識した様な政治家を写すものではない事を身に沁みて認識したはずだから、

少しづつでも…本当は一気にそうな成らなければ21世紀のメディアだなどとは、とても言えないのだが…変わって行くはずだ…テレビは全国民が見ている…。

常に真実を伝えるどころか、とんでもない権力追従、あるいは、へちまの意見を思索なしに載せる事が多々あり、多くの国民を誤らせてきた新聞は、各紙、数百万人が読んでいる…週刊朝日は29万部であると…。

真実の確率は、それほど低い事に気づくべし、と言う意味で繰り返す。

それでは、小倉さんの労作を、どうぞ…。

菅伸子さんが小沢一郎を初めて近くで見たのは今から18年前、皇居の中でのことである。
 
「私か小沢さんと最初に会ったーというより、近くで見たのは、皇太子殿下の御成婚の祝賀の宴の時でした。国会議員は夫婦で全員が招待されたので、出かけました。あれは一九九三年の六月で、宮沢内閣の不信任決議案が可決され、解散になる直前でした」

…中略。

8月9日、細川内閣が成立。自民党vs.社会党の55年体制が壊れたのはこの時なのである。
 
皇太子ご成婚の祝賀の宴に菅伸子さんが出席したのは、宮沢内閣不信任案が提出されて解散になる直前、新生党や新党さきがけができる直前のことである。
 
伸子さんは皇居の中で見たことをこう記している。
「議員たちはみな選挙だというので興奮していました。そんななか、皇居の中庭を、ひとりでじっと見つめている人がいて、それが小沢一郎さんでした。
 
その頃は面識もなかったので、声をかけませんでしたが、大興奮して騒然としているなか、小沢さんのいるところだけが静寂でした。台風の眼というのは、ああいうものなのでしょう」

…中略

「私は小沢さんにアレルギーはなかった」と書く伸子さんは皇居で小沢一郎を見た時、夫と比較する心が湧いただろう。そして、夫が総理大臣になった時の感想である。
 
「『この人が総理大臣でよいのだろうか』と、よく知っているだけに思ってしまう」 (この項続く)

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