専門家たちの指摘は続く…サンデー毎日4月10日号から。
…続き。 (文中敬称略)
井野博満・東大名誉教授も、原子炉周辺の状況を政府や東電は早くから認識していたのではないかと言う。
「1号機と2号機のタービン建屋地下の水たまりは18日に判明しており、3号機の水たまりは従業員の被曝で24日に分かった。
原子炉内の水が漏れているのはその時点で明らか。
たまった水は、2号機は損傷した圧力抑制室から、1号機と3号機は損壊した原子炉とタービン建屋の間の配管から漏れた可能性が高い。
原子炉の水が漏れると高濃度の放射性物質が流出する。どの配管から漏れたと考えられるのかを明らかにしないとかえって不安を煽るでしよう」
宮崎慶次・大阪大名誉教授は、事故への対応の遅れとの関連性を指摘する。
「事故発生直後に相次いだ水素爆発は、ベントを開けて早めに原子炉内の蒸気を排気すれば防げた。大気中に放射性物質を撒くことにはなるが、今の状況を考えると踏み切るべきでした。専門家なら、今回の事故後に起きた事態の大半は早い段階で予想できたのに決断が遅れた。事故の状況をどう発表するかについても迷いが感じられます。ある日は『原子炉は小康状態が続いている』と言ったのに、数日後に『原子炉が壊れているかもしれない』と言うのは罪です」
宮崎教授が求める。のは政府の決断だ。
「原子炉へ給水するための複数の系統の配管がある。配管や施設の機能に問題がなければ、格納容器の圧力抑制室を使い、原子炉内の水の熱を海に逃がす方法がある。
困難ならば、環境への影響を検討したうえで、原子炉から通じる配管の弁を開き、外部ヘー気に水蒸気を逃がして気圧を下げながら炉内に水を大量に注入する。これらの決断にはリスクが伴うので、大局を考えて踏み切れるかどうか」
政府は28日、2号機のタービン建屋地下の水は「一時溶融した燃料と接触した格納容器内の水が流れた」との見解を示した。圧力、格納両容器周辺の損傷を匂わせる微妙な表現だった。
黒字化は芥川。
菅直人は、いずれ、国会で、…宮崎さんの様な方たちに専門家として明らかにさせた上で…証人喚問する必要がある。…芥川は、既述のように、…彼の罪が一番深いと、今でも指摘する。