親父は自分の家族を食べさせる事に専念、おふくろは家計に専念。
親父が、家族を養う、助ける事に専念しないで、…己の快楽のみを考えた浮気に専念…そんな家族を応援しているマスコミがあることは実に信じ難い事。
この大家族は、今、病人や、寒さや飢え、風呂にも入れない事で苦しんでいる。…或る者は、命がけで、人類にとって最悪の敵、放射能との決死の戦いを為している。
こんな時に、この大家族の長、及び、がたいも立派な男達は…追従している女も居るが…己の快楽である浮気をしたい、…或いは、それを家族が苦しんでいる今の内に、目くらまして、…出来るだけ長く…自分たちが生きている間は、浮気の快楽を貪り続けたい。
今、大連立なぞと言って蠢いている連中が為している事は、そういうことなのである。
芥川が、特に思うのは、…常に「正義」の番人で「俺は正しいんだ然とした連中」の、正義とは、一体、なんなんだろうか、ということ。
表題に於いて、おふくろとは、…大蔵省を筆頭とした、本来は優秀で在るはずの、官僚たちのことであるのは無論。