卵卸価格3~4割上昇 関西のスーパー店頭価格に影響も…今朝の朝日新聞7面から。

東日本大震災は、関西を地盤とするスーパーにも影を落としている。「物価の優等生」と言われる鶏卵の卸売価格は、震災前に比べて3~4割上昇。今後、品物の産地が東日本に移る野菜や魚など生鮮食品でも、値上がりが懸念されている。
 
イズミヤ(大阪市)の坂田俊博社長は5日の決算会見で、同社が仕入れる卵の価格が3割上昇したことを明らかにした。坂田社長は 「被災地の東北で、鳥が大量に死んだ影響ではないか」と話した。上昇分のコストはこれまでのところ同社で吸収しているが、今後店頭価格に跳ね返るおそれもあり、そうなれば、卵を使った菓子などにも広く影響が及びそうだ。農林水産省食肉鶏卵課によると、東京の卵の卸価格は、震災当日の3月11日にはMサイズ1キロ当たり185円だったが、同29日から4月5日現在、約4割高い同260円に高止まりしている。

東北の交通インフラが滞り、鳥にえさが行き渡らないなどの事態が発生しているためだという。

イズミヤで販売するレタスなどの野菜は、例年は5月以降に西日本産から茨城や群馬などの東日本産に移る。カツオやサンマも三陸産が多いため、「今後、関西の店でも生鮮品の値段が上がり、影響がじわりときいてくる」 (坂田社長)。また、計画停電の影響で、発酵に時間がかかるヨーグルトや納豆の品不足が続いているという。
 
マックスバリュ西日本(兵庫県姫路市)の藤本昭社長は、足元では水以外の極端な品不足はなくなったことを明らかにしたうえで。
 「震災の影響かどうかは見極めきれていないが、工人当たりの野菜の買い上げ点数も落ちてきている。余分なものを買わない動きが出てきているのかもしれない」と語った。(佐藤亜季)

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