あの映像が、…自分が生まれ育った町、18、19歳まで、其処に住んでいた町だったからだ。

以下の文章は、昨夜、メルマガの読者の方に、号外として書いたものを、整理、校正したものです。

(文中敬称略)

今、「ニュース・ステーション」で、福島原発の初動時について、特集をやっているのだが、…首相補佐官の寺田が言っている事は、芥川には、どうにも解せない。

誰が考えたって起きていた事態と、管直人が取った行動とのつじつまが合わない。
首相が視察すると連絡したから、副社長が、わざわざ現地に来て出迎えたと考えるのが当たり前ではないか。

本部にいて、ベントをする=放射能を輩出する事になる非常事態を、「首相が来る前に為す馬鹿はいない」のは、当然ではないか。

それを、この映像=管直人の小姓の様な寺田首相補佐官は、100%、東電に問題が在ったのだ、東電が悪かったのだという、筋立てで話す。
この男は本当に信用ならん人間だと芥川は思う。「巧言令色少なし仁」の典型だと芥川は思う。

アメリカ政府が、3月11日、福島原発の電源が停止した瞬間、と言っても良いぐらいの速さで、協力を申し出ていた時に、それを受け入れる決断をせずに…

まともな人間なら、アメリカが、何処から、何で、情報を得たかは分かるはずじゃないか…アメリカの偵察衛星は、地上の人間の体温まで即座に計れるのである。…原子炉の温度上昇等が、キャッチできていない訳がないのだ。

その事に対しての決断もせずに、視察を選んだ管直人の心情とは何だったのか。

当日の朝に、朝日新聞が一面トップで、大きく掲載した大スクープ…。
「首相、在日韓国人から100万円超の政治献金!」

しかも、彼を首相にするのに大きな力を発揮し、彼の内閣が冒した、たび重なる不手際に於いても、庇い続けた、星浩が重鎮として社説を張り続けて来た朝日新聞である。

芥川は、朝に、この記事を読んだ時、「嗚呼、これで管直人は終に命運が尽きたな」、やっと舞台から去ってくれるか、と思った。…それは芥川一人の感概ではなかっただろう。

この日、管直人の頭を占めていたものは、この事で一杯だったであろうことは、疑いがない。

さっき「ニュース・ステーション」で、寺田をスポークスマンとして、話させたこと…こんな重大事について、寺田ごときが、首相の指示なしに、自分の判断で、テレビの前で、喋れる訳がない。

この内閣お得意の責任転嫁そのものだろう…今、ゲストの高橋真理子(朝日新聞編集員)が、当然に、その矛盾…政府側からだけの話であること…、
…東電側は、何も話していないから、これで全てが明らかだとは、とても言えない事。

最初の、それこそ最初の段階でアメリカ政府が申し出て来た事に対しては、「政府対政府」のことであって、東電が判断するものではない。

彼女の、この二言で、「彼らの話のおかしさ」、は、全て露呈しているとも言える。

彼女も又、「女性の時代が来れば良いのだ」、と、芥川が言い続けている事を実証している人間の一人ではないだろうか。

思い返せば、「村木さん」、を救ったのも、検察庁の女性検事だった…「この不実には耐えられない」として…自らが庁内で白眼視されても彼女は告発したのだった。

高橋さんに言われるまで、それが事実であるかのようにして、政府側作成の様な映像を流していた、古館の不勉強さは、問題だが、…流石に、瞬間芸としてのテレビ界人間、…即座に、その矛盾に気がついて、…この映像だけでは分からない…今後も検証して行かなければ、等と言って締めくくってはいたが。

…重複するが、アメリカが偵察衛星で瞬時に地球を丸裸に出来る事は無論…

嘘つきは必ず馬脚を現す、と言う事の、典型なのだ。

何故か?

管直人が、視察に行くと連絡して来た。

だから、東電は、この時、…社長も出張中、会長は確か中国出張中の状況で…これもまた、あってはならないミスだと伝えられた事実…本社には決定権者二人が居なかった時に、…本社に居て、陣頭指揮を取っていなければならなかった副社長が、…わざわざ、現地に、首相を迎えに行った。

そこで管直人が為した事とは、副社長を怒鳴りまくったのだ、怒ったのだ、と、寺田たちは言っていた。

彼らは、今夜、「ニュース・ステーション」に、そう話した訳です。

ベントをしない事に対して、どやしつけるのなら、東電本社に行くなり、呼びつけるなり、或いは、お得意の電話をすれば済む事。

わざわざ、あの様な大災害であることが、…当日に、テレビで、日本中どころか、世界中に流れた…非常事態に、

しかも、福島原発の状況について、全てをキャッチしていた、アメリカ政府が、緊急の、協力を連絡している時に、

そのことに、YESも言わず、現地に視察に行く馬鹿が何処に居る。

事態とは、違うこと、全く関係のない思惑が、管直人の頭の中に在ったからだとしか言いようがないのです。

つまり、真っ赤な××、梅棹たいじん風に言えば、「まことしやかな××」、なのである。

この芥川が、あの視察の、おかしさに対して、書いた事…多分、日本で、最初に書いた。

その、おかしさ、言語道断さは、誰の目にも見えたはずなのに、…何故、皆さんは見えなかったのか、…言えなかったか。

あの、これまで誰も経験した事のない不気味な揺れ…今日の朝日夕刊1面には、宮城沖 海底55メートル動いた 東大解析、と、載っていた。
 
その後、50分~1時間後に、NHKで流れた、あの、世界が驚愕した映像…芥川の故郷、閖上の町が、一瞬にして、地上から消えた、壊滅した…凄惨な映像に、誰もが、心潰れていたからだろう。

何故、芥川は、冷静に、この視察の意味合いが分かったかって?

あの映像が、…自分が生まれ育った町、18、19歳まで、其処に住んでいた町だったからだ。

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