UPローソンの12年2月期は3.5%営業利増益予想、年間配当は5円増配へ
[東京 14日 ロイター] ローソンは14日、2012年2月期の連結営業利益が前年比3.5%増の575億円になるとの見通しを発表した。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、東日本大震災発生後の3月12日以降に予想を出している主要アナリスト6人の予測平均値は569億円で、会社側の予想はこれをやや上回った。年間配当は175円と前期に比べて5円増配を計画している。
売上高に相当する営業総収入は同4.5%増の4610億円、当期利益は同22.0%減の198億円を見込む。既存店売上高は同2.5%増を計画している。
震災前に策定した12年2月期予想に比べて、営業総収入で45億円、営業利益で35億円下振れた計画になった。また、震災により50億円程度の損失計上を計画しており、当期利益段階では、55億円の下振れになるという。
新浪剛史社長は会見で、今後の消費について「インフレになるとは言わないが、デフレは終えんする。コンビニとスーパーとの価格差もなくなっていく」と述べた。
グループでの出店は750店(前期は550店)、純増で330店(同233店)と、積極的な出店を計画している。
夏の電力不足対策として、現在1400店舗で採用している店内照明のLEDを夏までに関東の3000店舗、今年度中に約1万店ある全国店舗に拡大する。既存店舗の全ての照明をLEDに交換した場合、店舗照明は約40%になるという。新浪社長は「電気をこまめに消すことも重要だが、技術的なブレークスルーが重要」と指摘した。
11年2月期の営業利益は前年比10.5%増の555億円になった。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値535億円を上回った。同社は1月に営業利益予想を505億円から530億円に上方修正したが、この予想数字も上回り、過去最高益を更新した。